《ヤマダサラ 来歴》
・千葉県船橋市出身。
・小さな頃から部屋にこもり絵を描き続ける 。
・高校を中退するも独学でデザインを学び、 フリーランスとしてイラストレーションやロゴ制作、DTPデザインを手がける 。
・2022年商業イラストデザインの仕事を閉業し、抽象画アーティストとして活動を開始。
・ギャラリーへの展示のほか、音楽ライブやレストランでのライブペイント、
また自身でのイベント企画も行なっている。
引き込まれるような深さと鮮やかさが印象的な、青い碧い画面。
ヤマダサラがアクリル絵具を用いてキャンバスに描き出す抽象画作品“青の世界”たちは、まるで心という名の深海の情景のよう。
また、ライブペインティングを行う際は、大きな布や壁面の上で、様々な色が溶け合い、伸びやかに踊る“不思議の世界”が展開する。
趣の異なる二つの表現方法を持つヤマダサラだが、幼い頃は家庭環境に恵まれなかったことから、自分の感情を外に出すことが全くできなかったと語る。
誰に見せるでもなく己の心を吐露する抽象画の他、イラストや漫画を描く中で自然とデッサン力が磨かれるが、絵は飽く迄も趣味と位置付けており、絵を仕事にするということは考えもしなかった。
だが20代後半でDTPデザインを学ぶ機会があり、そこからイラストレーター兼デザイナーとしてフリーランスで活動を始めた。
これが人生の大きな転機であったとヤマダサラは振り返る。
仕事はしばらく順調だった。しかし、コロナ禍で依頼が激減してしまい、大きなストレスを抱えるようになり、段々と描くことが楽しくなくなってくる。
つらい日々の中、フリーランスとして活動に専念するために封印していた抽象画を再び描いてみたところ、せき止められた水が一気に流れ出すように、描く手が止まらなくなった。
自分が心からやりたいことはアート活動だと悟り、デザインの仕事にピリオドを打ったヤマダサラは、アーティストとして歩き始める。
アートを通して伝えたいのは、自分を表現することで、いかに己が解放されるかということ。
多様な個性を認めようという風潮こそあるものの、まだまだ自分を押し殺して生きている人はたくさんいる。
そんな人達に自分らしく生きる喜びを伝えたいと、喫茶店やバーなど、アートに馴染のない人も訪れる場所を選んで、ペインティングパフォーマンスを披露している。
どんな人間の美点も欠点も全て許容してくれるのがアートの世界。
アートの敷居が少しでも下がって、より多くの人が自分に正直に生きられるようになればと、ヤマダサラは願っている。
“青”はヤマダサラを支える特別な色だ。
幼少期から苦い思いをたくさん吞み込み生きてきた彼女は、青いものを身近に置いたり、身に着けたり、纏うことで正気を保ってきたのである。
トレードマークの碧色の髪も、長年彼女のアイデンティティを守ってきた。
また、昔から自然豊かな風景の写真集や、動物を特集したテレビ番組を好んでいたらしい。
穏やかでホッと落ち着ける癒しの時間を渇望していたのだろうか。
彼女の描く瑠璃色の世界は、彼女が求めてやまない心のオアシスそのものなのかもしれない。
(執筆者: 大石)
ヤマダサラのGallery IYN初出展となる本展示に、ぜひご期待ください。
会期:2023年6月23日(金)~7月2日(日)
営業時間11:00~18:00
会場:Gallery IYN
大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101
ヤマダサラinstagramアカウントはこちら→@sara.yamada927
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ギャラリーIYNにおける、今後のヤマダサラの出展スケジュール
(2023/6/12現在)
2023年8月18日(金)~8月27日(日)