吉野ユウ in 個性について考える 2025
会期:2025年3月20日(木)~3月23日(日)
会場:Gallery IYN
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「私は和の世界観が好きなのだ」そう再認識をしてから、専ら和のモチーフと何かを掛け合わせて絵を描くことが多くなったと、吉野ユウは語る。
その転換期は、2023年。
中学生の頃から漫画やゲームの題材になっていたことから日本史に興味を持った彼女は、史実や原典も知りたいと詳しく調べるようなり、特に平家物語の影響で平安末期から鎌倉初期の文化に長らく関心を持っていたことから、平家一門ゆかりの地を訪れたいという思いもあって、厳島神社に参拝をしたのだそう。
その折に得た着想から「初夏への入口」という作品を描いて以来、旅行先からインスピレーションを受けて制作に取り組むことが多くなったという。
昨年からは何点か春日大社を題材にした作品に取り組んでおり、「個性について考える」展においても新作を描き下ろして披露予定だそうだ。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
吉野ユウ:個人的にはキャラクターを表現する上で重要な小物や植物に対する作画の緻密さを個性と考えております。また作品を見ていただいてるみなさまからは色彩の美しさを褒めていただくことが多いです。

昨年からイラストレーターとしての活動に本腰を入れた吉野は、仕事においても自主制作においてもデジタル技法を用いているが、時にはミリペンや透明水彩で小品を描くこともあり、それが良い気分転換になっているそうだ。
ひょっとしたら、それらの作品も展示会場に並ぶかもしれない。
最近は縦長の作品が多く見受けられるが、それは人物の全体像を描きつつ、画面の中で人物が占める割合が少なくならない絶妙なバランスを求めた結果であるのだそう。
丁度サイズが合うからと、なんでも額装には手ぬぐい用の額を使っているのだとか。
人物の頭部から爪先に至るまで、その衣裳や装飾品、背景に配したモチーフのすべてが丹念に描き込まれており、「描画に没頭している間は、無心になれるので楽しいです」と吉野は朗らかに笑う。
昨年の秋に開催された個展も内容が充実していたが、「個性について考える」展においても見応えたっぷりの作品が一堂に会することだろう。
是非ともご期待頂きたい。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
吉野ユウ:好きなものを描いて、それを見た誰かに「これ好き!」って思ってもらいたい"その軸だけはブレずに描いてきました。今後もこの軸を大切にもっと多くのかたに作品を見ていただけるようになりたい…また、ただアウトプットしていくのではなく常に新しいこと(画材やモチーフ、表現方法など)に挑戦し続けたいなと思っています。

昨年にふと目にした動画で、その愛らしさに心を奪われて依頼、吉野はしばしばキーウィを画中に登場させており、自身にとってメインキャラクターと呼べる存在が欲しいと考えていたこともあり、キーウィはその座にすっぽりと収まっている。
必ず全ての作品に登場する訳ではないが、和とキーウィのコラボレーションも、吉野の生み出す世界観の新たな魅力のひとつであると言えるだろう。
目下「個性について考える」展に向けての制作に打ち込んでいる彼女に、展覧会よりも更に先を見据えての目標を訊ねてみた。
すると、「春日大社を題材にするにあたって、神獣である鹿を何度か描こうとしているのですが、まだ満足いく出来になったことがないので、また挑戦したいです」との答えが返って来た。
ただ可愛らしさを表現するのではなく、厳かさや神秘性を感じさせるような描写となると、なかなかに難しいらしい。
その課題を乗り越えた時、その作品は彼女の春日大社シリーズの集大成となるに違いない。
取材の最後に、彼女にこんな質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
吉野ユウ:幼少期に住んでいたところは近くに神社があったのですがそこの御神木が立派で土地を離れた今も記憶に残っています。私が神社のような静謐な空間に惹かれるのはそういった記憶から来ているのかもしれません。
(取材/執筆:大石)
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《 吉野ユウ プロフィール 》 埼玉在住のイラストレーター・漫画家。2024年よりフリーランスとして案件お受けしております。和の世界をコンセプトに幻想的な作品を描いています。最近は鳥のキーウィがお気に入りでユニークなキーウィを描いてはグッズを販売しています。
イラストの制作依頼はお気軽にメールにてご相談くださいませ→ricoririca.yoshino@gmail.com