れん in 個性について考える 2025
会期:2025年3月20日(木)~3月23日(日)
会場:Gallery IYN
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中学生の頃に姉の影響で漫画イラストを描くようになった れん は、高校に上がってから油絵を学び始め、独自の感性から実に興味深い特殊な室内風景画作品を制作するようになり、現在に至る。
それは、ただ室内の様子を表面的に写し取ったものではない。
“空間”について、また空間と空間を隔てる“壁”や、隔てられた空間を結ぶと“扉”や“窓”が持つ意味について、思わず考えさせられるような絵画だ。
壁の穴や窓の向こうに見える景色、扉の外に広がる世界・・・室内空間は外界から切り離されているとも言えるし、繋がっているとも考えられる。
そんな“あちら側”と“こちら側”の不思議な関わりは れん にとって、探求すればするほど深みが増す特別な主題なのである。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
れん:壁や窓、または扉などに隔てられた「手前」と「奥」の関係。本当は同じ空間のはずなのに、そこに壁があるだけで、全く違った空間になる。

大学受験に向けて画力をより磨かんとしていた時期に、れん は現実性や正確性よりも大切なものがあるということを指導員から教わった。
時には定規できっちりとした線を引くことが重要な時もあるが、筆でしか出せない微妙な“ブレ”や“ズレ”でしか表現できない趣もあると助言を貰い、その言葉は心の中に留まり続けている。
それは、人間の手が生み出す“不完全だが完全に勝る魅力”とも言えるかもしれない。
空間描写にあたって遠近法は勿論念頭に置くものの、彼はその理論以上に自らの感覚を重んじ、思わず画面の中に心ごと引き込まれような絵画空間を生み出すことを目標にして、日々画架に向かっている。
作品世界にはしばしば白いお化けのようなユニークなキャラクターが登場する。
僅かな隙間から“あちら側”や“こちら側”を出入りしたり、時には壁を突き抜けて境界を飛び越えたり・・・
まるで、空間に思いを馳せる描き手の“念”がそのまま形になったようだ。
いつも一人ぼっちで「何処にもいない誰か」を探して常に彷徨っているが、どこか明るく、常に前向きであるそうで、孤独でありながらも愛嬌のあるキャラクターであるのだそう。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
れん:言葉ではうまく説明できないけどなんとなく良い。と言う感覚で観てもらえるような作品を作っていきたい。
きちんとした夢や目標はないけれど、自分が何に対して感動しているのかを突き詰めていきたい。

れん曰く、制作にあたっては気になる箇所があれば納得がいくまで絵の具を塗り重ねて調整しているので、作品が“失敗”するということはない。
寧ろ、上塗りする毎に凹凸が出来て、画面を味わい深いものにしてくれているのである。
絵の具の積み重ねであり、また時間の積み重ねが、作品に更なる魅力を与えてくれているようだ。
「一晩寝かせたカレーが一番美味しい」と言うように、絵画制作においても熟成期間に意義があると彼は考えている。
作品を寝かせるための時間、即ち“描かない時間”も大切にしているとのこと。
取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
れん:田んぼでカエルが鳴いていたり、また、早朝に鳥が鳴いていたりするのを聞くのがなぜか好きで、具体的ではないが、それがなんとなく影響していたのかもしれない。
(取材/執筆:大石)
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《 れん プロフィール 》
渡辺廉
2000年11/11生まれ
2023年名古屋造形大学卒
2024年度アートミラ出展