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ノリコ in 個性について考える2025


会期:2025年2月20日(木)~2月23日(日)

会場:Gallery IYN


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女の子のイラスト
「しろいはなの さくばしょへ」
 

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。







「可愛らしいものが兎に角大好き。その気持ちは、大人になった今でも変わることはありません」

そう語るノリコは、幼い頃から親しんできたレトロゲームや絵本、児童文学への思いを大切に心の中であたためながら、心がホッと和むようなイラスト制作に取り組んでいる。


生まれて初めて読んだ漫画作品である、室山まゆみ の「あさりちゃん」。それから、トーベ・ヤンソンが生み出した「ムーミン」の世界観。寺村輝夫の絵本「ぼくは王さま」「こまったさん」「わかったさん」シリーズ・・・

少女時代のノリコの心に夢と影響を与えた作品は多数あるが、中でも1994年に発売されたスーパーファミコンゲーム「MOTHER2 ギーグの逆襲」は、彼女にクリエイターとしての目指すべき到達点を教えてくれた。

数あるゲームの中でもその雰囲気、絵柄や作中でキャラクター達が交わす言葉の数々は、今も心の中に優しく息づいており、思い起こすだけで落ち着いた気持ちになれるという。

自分もこんな風に“誰かの心に残るもの”を生み出したい・・・その思いが、創作へ向かうに際しての彼女の原動力にもなっている。




Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。


ノリコ:アナログ感を残したイラスト、どこか懐かしい優しさを感じていただけると嬉しいです。


女の子のイラスト
「ちいさな バレリーナ」

もともとは水彩絵の具を愛用していたノリコだが、数年前から服用を始めた抗精神薬副作用で手に震えが生じてしまい、彩色が困難になってしまった。

そこで、導入したのがデジタル技法。

下描きをスマートフォンに取り込み、補正機能のおかげで震えを気にすることなく色を塗ることが出来る。

可能な限りアナログ原画の味わいに近づけるべく、水彩でたくさんの色見本を作り、それをデジタル化することで、独自のテイストが生み出されている。

絵の具だけでなく、庭の草木や石、岩などを撮影し、その陰影が織りなす模様をテクスチャーとしても取り入れているそうで、尚一層の柔らかさ、ぬくもりが与えられているようだ。


ノリコの作品見ていると、優しさに包み込まれるような感覚になれるが、描き手自身が安らぎを得るまでには、長く苦しい道のりがあった。

常日頃から感じ続けていた、周囲と自分の感覚のズレ、そこから生じる様々なすれ違いや摩擦・・・

発達障がいであると診断を受け、カウンセリングと投薬治療を行ったが、もちろん状況が一気に変化する訳ではない。

特に職場環境が辛かったこともあり、どうにかこの場から逃げ出したいと、その為には絵で成功しなくてはならないと、焦燥感から創作に向かっていた時期もあったという。


故郷へ戻り、新たな職場であたたかく迎え入れられ、ようやく彼女は心の平穏を取り戻すことが出来た。

制作にあたっても「私はプロではないのだから、楽しく描ければそれで良いのじゃないか」と思えるようになり、のびのびと自由な気持ちで取り組めるようになったそう。


彼女は作品の中に取り込んでいるのは、絵の具の色や草花の写真だけではないのかもしれない。

今の彼女を支えてくれる周囲の人々の優しさが、目には見えないテクスチャーとして画面から滲み出ているようである。




Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。


ノリコ:以前はフォロワー数やいいねの数をやや気にしていましたが、今は『大人から小さい子まで、観た方が喜んでくれると嬉しい』『自分に嘘をつかず、恐れずに表現したいものを描く』『常に学ぶ』を意識しています。


女の子のイラスト
「ちいさなあき」

飾らず、格好をつけず、心のままに・・・

それが現在のノリコの創作ポリシーである。


今後の展望について訊いてみと、「作品を気に入ってくれた人には、それを手元に置いて貰えることが理想なので、ポストカードやアクリルキースタンドなどのグッズ展開も視野に入れたいです」と話してくれた。

また、雑貨店で見かける切り絵のカードにも心惹かれているそうで、切り絵にもチャレンジしてみたいと考えているとのこと。

彼女の生み出す世界観に、新たな魅力が加わろうとしているようだ。


取材の最後に、彼女にこんな質問を投げかけてみた。




Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。


ノリコ:子供の頃から現在まで、自然に囲まれた場所で暮らしてきました。

植物や生き物、自然の美しさには毎日癒やされ、自身の作品にも多くインスピレーションを受けていると感じます。


(取材/執筆:大石)

 

ノリコの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

個性について考える2025 を、どうかお見逃しなく!


ノリコのSNSも、是非ご覧ください。

Instagram:@no.riko538

いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。


《 ノリコ プロフィール 》

田舎でのんびり、楽しく絵を描いています。

アナログ感を残した雰囲気が好きで、ちいさな子や大人まで楽しめてホッと和むような絵が描きたいです。

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