Kathy in 個性について考える2024
会期:2024年12月12日(木)~12月15日(日)
会場:Gallery IYN
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少女時代、Kathyはコピックマーカーを使ってイラストの一次創作活動に熱中していた。
けれど、段々とデジタルイラストが台頭し、業界の主流技法となっていく中で「自分の描き方は、もう時代遅れなのではないか」と感じるようになり、社会人になってからは、ぱったりと創作の手は止まってしまった。
自分が絵を描くことは、もうないだろう・・・そう思っていた彼女にとって、転機となったのが2020年の6月。
アルコールインクアートの講習の広告が、ふと目に止まったのである。
コピックマーカーを無水エタノールで伸ばし、その滲みや広がりで幻想的な画面を生み出すことのできるその手法は、まるで旧友が歳を重ね姿を変えて、再び Kathy のもとを訪ねてくれたようだった。
創作に関しての空白期間を取り戻すかのように、彼女は新しい描画表現に夢中になって取り組んだ。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
Kathy:色使いの強さ。大胆さ。
嘗て慣れ親しんだ画材を用いるとはいえ、イラストレーションとアルコールインクアートでは勝手が全く違う。
当初 Kathy は思うようにインクを操ることができず、講師からも「もっと家で練習して来ないと・・・」と駄目出しをされる程だったそう。
もともと自分は器用な質ではないので、枚数をこなして克服するしかない。ここで諦めては、創作の道がまた閉ざされてしまう・・・
納得のいく作品を仕上げられるようになるまで、彼女は懸命に挑み続けた。
一般的にアルコールインクアートといえば、鮮やかで透明度のある色調の作品が主流である。しかしイラストを描いていた頃から、 Kathyは淡い色調が苦手で、重厚な色味を好んでいた。
そんな彼女ならではの色調は、アルコールインクアートにおいては特異なものと言えるだろう。
それらは油絵を厚く塗り重ねた抽象画のような趣で、実に個性的である。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
Kathy:人に喜んでもらえる作品作り。
アルコールインクアートは特定のモチーフを写生するアートではないので、見る人によって作品の解釈は様々だ。
花が描かれていると感じている人も在れば、町並みのようだと言う人も在る。
作品を展示する度に Kathy は、鑑賞者の感想を興味深く聞いている。
また、ワークショップで技法を受講者に教える際は、「描画しなくては」と気負わなくても自己表現が出来ることを喜ぶ人々の姿に、作品作りの楽しさ・・・その初心を忘れないようにしなくてはと気付かされるのだそう。
現在彼女は、毎日一枚作品を仕上げることを目標としている。
日程上どうしても難しいこともあるが、それでも手を止めてしまう期間は一週間以上にはならぬようにと心掛けているそうだ。
一度は創作から離れたことがあるからこそ、今度は何があっても継続したいと考えているのである。
思えば、子供の頃は周囲にKathyよりも絵の巧みな友人が沢山いた。彼等は自分より才能に恵まれていたのだが、絵を描き続けた者はいない。
おそらくライフステージの変化と共に、絵よりも大切なものを見つけたのだろう。
それは、とても素晴らしいことだ。
けれど自分のように、頑なに創作に挑み続ける人間も居ても良いだろう。
作品を通して、「こんな人間もいるよ」と発信したい・・・そう彼女は話してくれた。
取材の最後に、次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
Kathy:生まれた時からずっと実家にいます。
暑い田舎で、何もないし、人より動物や自然の方が多いけれど落ち着く場所。
(取材/執筆:大石)
Kathyの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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Instagram:@kathy_y13
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