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古場 秀香 in GIFT2025


会期:2025年5月1日(木)~5月8日(日)

   ※5(月)6(火)7(水)は中休みです。

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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書
「 瑞氣集門 」
 

先に書道を習い始めていた兄に続いて教室の門をくぐったのは親の意向であったし、師範の指導は厳しく、行儀作法も筆の扱いも何もかもが難しい・・・

正直なところ、古場秀香は「絶対どこかのタイミングで辞めるだろう」と思っていたそうで、長年に渡って書と向き合い続けるなど思いも寄らなかったし、ましてや指導をする側に立つ日が来ようとは考えもしなかった。

しかし、高校生になってから初めて師範に褒められた。

稽古にいくら励んでも思うように書くことが出来ず苦悩した日々が、その一言ですべて報われたかのようだった。

「この気持ちで、この書き方で書けば大丈夫なんだ!」 そう気が付いてからは、昇段や展覧会出展など実績も上がり、また次第に厳しい稽古の大切さも解るようになったそう。


大人になった今でも、常に課題はあるし、難しいことも多い。

だが「ただ安易に楽しく書けば、それで良い」という姿勢であったなら、書道家としても人間としての成長も止まってしまうだろう。

気持ちを引き締めて、常に高みを目指す。

だからこそ、見ることの出来る景色がある。


古場はこう語る。「書道は字を学ぶだけではなく、精神面でも沢山のことを私に教えてくれました。これからも、師匠や周りの方、自然、道具を作ってくださる方々への感謝を生涯忘れず、作品制作を続けていきたいです」と。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


古場 秀香:"◆活動内容◆


・日本書道教育連盟 師範


.1998年〜和香会書道展に18年連続出展


.2023年 東日本書道展 入賞


.2023年 新宿丸井にて姉妹展開催


. 2024年7月 「書道inNY」

   コロンブス海外グループ展


.2024年8月 「書道inNY」

   コロンブス海外グループ展


.2024年9月 「白と黒展」

   IYNギャラリーグループ展


.2024年10月 

""Contours & Strokes: A Dialogue in Art""

「輪郭と筆跡:アートの対話」

        ニューヨーク展

       Gallery 60 NYC

   コロンブス海外グループ展


.2024年12月

「書グッズ展 in サンフランシスコ」               

   コロンブス海外グループ展


・2025年1月

「第2回 輝月展」出展


私は6歳より書道をはじめ古典を中心に隷書、楷書、行書、草書、仮名、篆書を学びました。


現在は、対面指導、ペン字添削やオンラインレッスン、チャットレッスン、国内外のグループ展示を軸に活動しております。


これまでは、2m前後の大きな作品を創作しておりましたが、近年は、室内にも飾って頂けるように色紙や葉書サイズの創作に注力しております。


書
「 慶雲興 」

自分が掴んだ“感覚”を、如何にして人に伝えるのか。

「どうしたら先生の様に書けるようになりますか」と問われて、古場は当初、戸惑うことも多かったらしい。

師範免状を取得した際に師から「これからが本当の勉強だよ」と言われたが、実際学ばなくてはならない事、学ばされる事も多い。

また、門下生に対して恥じることのない字を書かねばという気負いもある。

その緊張感が自らを育ててくれると共に、各々の生徒の個性、十人十色の書体や考え方に刺激を貰っているのだとか。


ここ最近はギャラリーなど小さな会場に作品を展示する機会も増え、そこでもまた別の学びがあった。

大規模な書道の展覧会では自ずと並ぶ作品も大作ばかりだが、書道に馴染みの薄い人にも親しみを持って貰えるようにと、グループ展や個人展示では小作品を出展しているそうで、小さな画面の中で少ない文字をまとまり良く書くのは大作とは違う難しさがあるという。

また、作品を身近に置きたいと思ってもらえるよう、前向きで明るい言葉を選ぶようにもしているそう。

発表の場が広がることも、彼女の成長を後押ししているようだ。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


古場 秀香:私の作品をご覧頂いたこと自体がとても嬉しいです。


私の作品を見て、字を学ぶ方もいらっしゃるので、作品がどなたかの「きっかけ」になるのも嬉しいです。


色々な書体やサイズ、紙があるんだな。など、何かを感じて頂けましたら幸いです。


書
「 草書創作 」

古場にとって、書道の魅力は如何なるものかと訊ねてみた。その答えは“言葉の芸術”であることと、“文字に心を乗せることの出来る芸術”であること。

作品に対して、時には身に余るほどの感想をもらう事があるが、それは作品の内側に宿った“心”が鑑賞者の心を震わせてくれているのだろうと彼女は考えている。


また、同じように線を引いたとしても、その時々で託す思いが異なり、線の微妙な強弱、墨の濃さなどからも決して“同じ”ものは生み出し得ない。

それも、書道の趣深い点であるという。


昨年は海外出展にも挑戦し、現地からのレポートによると「文字がダンスをしているよう」「墨の濃淡が美しい」などの感想が寄せられたそう。

文字の意味を知らない鑑賞者の瞳にも、紙の上で踊る文字たちは“アート”として映り込み、その心に多くを語りかけたに違いない。

そんな大きな力を秘めた“書”と古場はこれからも向き合い、己を磨き続けていく。


取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。


Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


古場 秀香:あまり独創的になれない点。


機械音痴で不器用な点。


(取材/執筆:大石)

 

古場 秀香の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


古場 秀香のSNSも、是非ご覧ください。

instagram: hanamichi0375

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