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更新日:4月3日


Nashiya in GIFT2025


会期:2025年5月1日(木)~5月4日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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ペン画
「 ○△□ 」

 

嘗ては染色の講師、現在は染工場に努めているNashiyaにとって、創作は毎日の生活と密着しており、余暇に描いているペン画作品はもはや“趣味”の領域では収まりきらず、それは正に“人生の一部”であるという。

どんな時も心の中には「何かを作りたい」という思いが溢れており、染色や、ペンで点や直線、曲線などの組合せから生まれるパターンアートと出会うよりも以前から、その情熱は彼女の胸の内に灯っていた。

絵画教室にも通っていたが、両親はNasiyaに絵画だけに留まらぬ様々な芸術に触れてほしいと考えていたらしく、のびのびと自由に創作を楽しむ彼女をあたたかく見守ってくれていた。

綿花を育ててコースターを作ったり、楽器を作ったり、ピカピカの泥団子を作ったり・・・

その頃に指先と心で感じた創作の喜びこそが、今日に至るまで彼女の背中を押し、表現の世界へと導いてくれたのだろう。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


Nashiya:ものごころついた頃から創作することが好きでした。高校から染色分野の型染めをしているのですが、恩師に「あなたの色使いは子供っぽい」と言われたことがきっかけで、じゃあ別に色を使う必要はないかと思い、モノクロで表現するようになりました。


ペン画
「 Phosphen:溜Ⅰ 」

中学生までは漫画イラストに熱中し、自らの才を誇る気持ちも当時はあったが、美術系高校に進学したことから級友たちの画力の高さに圧倒され、「今まで自分は小さな世界で生きていたんだなぁ」とNashiyaはイラストの道を断念。

しかし、その挫折は新たな道を見つけるための通過儀礼であったのかもしれない。

授業の一環でデッサンから色彩理論、工芸まで幅広い知識と技術に触れ、中でもNashiyaを魅了したのは染色だった。

絞りをほどいたり、蝋や型糊を洗い落とすまでどう染まっているのかわからないという点が絵を描く際とは異なり、それが新鮮で感動したのだそう。

今も、作品を完成させることを目的とするよりも、型紙を彫るなど、作業工程そのものを楽しむ気持ちの方が強いそうだ。


大学で染色について更に深く学び、卒業後もそれを生業としていることからも解るように、彼女が最も創りたいと考えるアートは染色作品である。

しかし、ペン画にはペン画の魅力があると同時に、こちらも学生時代から長く親しんできた手法だ。

他学科の友人が描いていたゼンタングルに触発されて自らもペンをとるようになったそうで、元々細かいデザインを描くのが好きだったこともあり、Nashiyaの性に合っていたようだ。

またパターンを繰り返し描く作業と、型紙を繰り返し使って染める作業に親和性を感じたこともあり、大学二年生の頃からは染色作品の中にペン画のデザインを落とし込むようになったのだという。

染色とペン画は全く別種のアートではなく、同一線上に存在して混ざり合い、また影響を与え合っているのである。

「設備がなくても、紙とペンがあれば何処でも描けるという点では、ペン画は社会人に打ってつけの手法だと思います」とも彼女は語る。

また、仕事でむしゃくしゃした時など、一心不乱に無心でペンを描くことが精神統一にも繋がると共に、何もなかった紙が埋め尽くされていくことが気持よく、その快感と達成感が心を穏やかにしてくれるそうだ。



Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


Nashiya:私は芸術鑑賞をする時、言葉からの先入観が生まれてしまうので、タイトルは見ないようにしています。そもそも普段からテーマもなく絵を描いているので、タイトルをつけるのが苦手なんです。なので、私の作品はタイトルは気にせず、目で見て、感じたままに捉えていただければと思います。

どう感じたか、こっそり教えていただけると嬉しいです。


ペン画
「 ゼロから始まる 」

白紙に黙々と図案を描き込みつつ、単調な仕上がりにならないようにするには余白のバランスが重要だ。

「モノクロで表現するということは難しく、見せ方を考えないと良いものができない」という恩師の言葉を念頭に置きつつも、描画時は一心不乱になっているNashiyaは、ペンを置いてから「描き込みすぎたな…」と反省することもしばしばだそう。

程よいバランスを模索しながら、新たな手法の探求もしているそうで、その手法を用いてカラー作品への挑戦も検討しているらしい。

その他にも、アルコールインクアートや立体的な切り絵作品にペン画の要素を組み込んで作品を作れないかとも考えており、今後の展開が非常に楽しみだ。

ペン画の図案は、漠然とではあるが、明るい所で目を閉じた際に瞼の裏に見える光の残像をイメージしているらしい。

更にその中に、子供の頃に考えたという架空の小さな生物を忍ばせるようにしているそうで、「ぜひ、探してみてください」とのこと。

また、パネルの側面にまでも描き込みをするのも拘りのポイントだそうで、その点も展示会場でじっくりご堪能いただきたい。


取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


Nashiya:タイトルの話でもそうですが、今の世の中には「考える余地」が欠落していると思います。何でもかんでも正解や答えを求めようとする世の中が、創作者には生きにくいなぁと感じています。


(取材/執筆:大石)

 

Nashiyaの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

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