- yuko Oishi
- 4月2日
- 読了時間: 5分
kanata in GIFT2025
会期:2025年5月1日(木)~5月4日(日)
会場:Gallery IYN
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日本各地に神社があり、八百万の神々が祀られており、それはとても身近な存在である筈なのだが、彼等について以前は全く関心を持っていなかったというkanata。
しかし、縁あって神々について知識を得る機会に恵まれ、「こんなにも個性的で面白い方々が、日本人というだけで私達を愛して、優しく見守ってくれているのだな」と感じ、その素晴らしさを知らずにいるのは勿体ないという気持ちから画題に選ぶようになったそう。
神社にお参りし新しい神様と出会ったり、日本と関わりのある海外の神様にも目を向け、描く世界はどんどん広がっていった。
描画にあたっては学生時代に愛用していたコピックマーカーを用い、以前から明るく強い色合いを好んでいたが、現在の作風の方が一層華やかな色調になっている。
それは、神々の持つエネルギーの色であり、また陽気さと慈愛の色であると言えるかもしれない。「神様達の中には楽しいことが好きな方が多いので、描いていると自然とより鮮やかになるのかもしれません」とkanataは語る。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
kanata:なかなか人を褒めない母親から、初めて褒められたのが絵を描くことでした。それから成長するにつれ、自分の気持ちや感じたことを表現する自己表現の方法の一つとして現在まで続けています。

物心ついた頃から絵を描くことが大好きだったkanataの其の熱中ぶりは、家の壁の至る所にクレヨンでいたずら描きをしてしまう程だったそう。
小学校に上がってからは漫画を読むようになり、そこから見よう見真似でコピックイラストを描くようになった。
一時は二次創作に打ち込んでいたこともあったが、「人真似だけでは評価されない」と考えるに至り、独自のキャラクターや作風を摸索するように。
そうして長らくコミックイラストを描き続けてきたが、成人後は画中世界の存在感がより強く感じられるような、絵画的な作風へと移り変わっていく。
「目には視えないものを描き出したい」という気持ちの高まりが、新しい世界へと彼女を誘ったのかもしれない。
知らず知らずの内に何事もじっくり観察することが習慣になっていたkanataは、社会に出てからは「自分は物事の本質を捉えることが得意であるらしい」と気が付いた。
独自の視野というものを意識するようになり、目に視えるものだけが世界の全てではなく、視えないものも世界を構成しているのだと彼女は確信するに至る。
その視えざるものを描き出すことに没入する週末のひとときは、自分の心と向き合う時間でもある。
多忙な毎日の中では、ふと自分の気持ちがわからなくなってしまうこともあるが、絵を描くことで見失ったものを取り戻すことが出来るのだそう。
また、描き続けることで自身の価値観、世界観が確固たるものになり、そのおかげで孤独感に対する耐性が出来てきたようだとkanataは語る。
そして、だからこそ自身の考えとは異なる思想に対しても、寛容になることが出来ているのだとか。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
kanata:視えない世界から贈られるものを感じて欲しいです。畏れ敬うことは尊敬や敬意を持つ意味では大切ですが、大きく距離を置きがちです。
「恐怖」ではなく「愛情」や「温かさ」も与えられているのだということを感じて欲しいです。
私の世界観は独特で、題材的にも宗教やオカルトに近いものと捉えられることもありますが、一度そういうフィルターを取り除いて、表現されているそのものを感じてみて欲しいです。

「愛情」や「温かさ」が絵の中から伝わってくるように、何か心掛けていることはあるかとkanataに尋ねてみると「無意識の内に描いているのではっきりとは判らないですが、笑顔の描写と体温が感じられる配色にしている点かもしれません」との答えが返って来た。
厳かさでありながらも親しみやすくも感じられるその秘密は、確かにその二点が重要な要素になっているものと思われる。
とにかく美しいものが好きで、それを追及している為、kanataは作品を見てくれた人が「うわぁ、きれい…」と感嘆の声を上げてくれた際は殊の外嬉しいそう。
また、海外の人が作品を購入してくれた折は、異なる文化圏に住む人からも自らの世界観に価値を見いだしてくれるのだと、自信を与えてもらった。
「臆病者なので一歩踏み出すのに勇気がいりますが、もう少し外の世界に自分の絵をアピールできたらと思っています」そうkanataは語る。
その目標に向かって、様々なイベントに積極的に参加したいと考えているそうで、「GIFT展」での作品披露も非常に楽しみだ。
取材の最後に、kanataに次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
kanata:「心」や「意志」、「意識」でしょうか。どう生きるのか、今の人生で何を果たして生きるのか、どうありたい(在りたい)のか。『どういう自分でありたいのか』を意識して生きることが難しい世の中だなぁと思います。
個性は「らしさ」に繋がります。もっともっと、「らしさ」に溢れる世の中になることを願ってます。
(取材/執筆:大石)
kanataの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
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