此糸つき in GIFT2025
会期:2025年1月23日(木)~1月26日(日)
会場:Gallery IYN
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「今や、自分の人生から絵を切り離すことは考えられない。
描き出される作品たちは、謂わば自分の半身である。」
そう語る此糸つき だが、社会に出て間もない頃は自分の楽しみよりも仕事を優先し、まったく絵筆を取らずにいたという。
目についたものや心に残った出来事などを絵にする時の高揚感、充足感を得られない生活は、味気なく、物足りなかった。
社会人生活に行き詰まりを感じたこともあり、彼女は一念発起して、絵を生業とすることを目標に、退路を断って歩み始めた。
もし創作を再開することなく、心に隙間風を吹かせたまま生きていたとしたら、自分は偏屈でダメな人間になっていたかもしれない・・・そんな風に此糸は感じているそうだ。
幼少期は少女漫画の影響を受けて可憐な少女像を描くことを好み、その後も女性を画題にしていたが、ふと「ドレスに身を包んだ体を、男性に置き換えてみたら面白いのではないか」と思いつき、試してみたところ鑑賞者からの評判も良かった。
以来、女性向けの衣服を身にした筋骨逞しい男性像を、彼女は描き続けている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
此糸つき:描くこと自体は、子供のころから描いてたんですけど、社会人になってもどこか悶々としてたので、そのままこれをやって生きていこうと思いました。
コンセプトというものは特になく、自分が好きなものを好きなように組み合わせてるだけで、そしたら、こんな奇妙なことになりました。
クラシカルな雰囲気で柔らかいシルエットのドレスに包まれた、厚い胸板と鍛え上げられた腹筋、逞しい腕・・・
その対照的なモチーフの組み合わせに、鑑賞者がどんな反応を示すのか、展覧会などで作品を披露する際、此糸は内心ビクビクしているそうだ。
一種の衝撃を与える画題であることは間違いなく、多くの人は思わず前に足を止めてしまう。
画中の人物を見据え、「これは男性なのか?それとも筋肉質な女性なのか?」と小首をかしげながら、画題に対して好意的な意見を持つにせよ、否定的な意見を持つにせよ、人々はじっくりと彼女の作品と向き合ってくれているようである。
中には「描かれているのは、神の使いなのですね」と声をかけてくれた人も在った。
そうした解釈は全く想定していなかったので驚いたが、そんな風に各々の感じ方で作品を見て貰えればと此糸は語る。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
此糸つき:自由でいいのだと思ってほしいですね。
題材が題材(異性装)ですので、気持ち悪く感じるかもしれませんが、その気持ちすら自由であってほしいと。
展示に向けての意気込みは、魂と肉体という切っては切れない間をちょっと描いてみたいなという気持ちでやりました。
なるべく塗りムラのない画面を理想としているという此糸は、絵の具を何層も塗り重ねてムラを消したり、或いは一気に塗り上げることで厚さを均一にしたりと、工夫を凝らしている。
希釈する水を少なくすれば透過性が低く、上層で描画を修正し易いアクリルガッシュとは相性が良いらしく、学生時代からの愛用していたそうだ。
重厚で、くっきりと浮かび上がる色彩の美しさも、彼女の作品の特徴の一つである。
視覚的にも、内容的にも鑑賞者の目を引き寄せる力強さ・・・
現時点でも充分に独創的で魅力のある作風だが、絵だけで生計を立てるという夢を実現するために、此糸は更なる成長・発展を目指しており「もっと表現の幅を広げたい」と話してれた。
彼女に敢えて、次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
此糸つき:皆さんより喜怒哀楽がかなりないなあと思ってます。あと、語彙力。もうちょっと素早くたくさん表現できたら、人間関係もスムーズに行ける気もします。
(取材/執筆:大石)
此糸つきの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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