sumi in GIFT2025
- yuko Oishi
- 5 日前
- 読了時間: 5分
sumi in GIFT2025
会期:2025年5月8日(木)~5月11日(日)
会場:Gallery IYN
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アルコールインクアートと出会い、その瞬間々々の自分の気持ちや、「素敵だな」と感じた景色を表現するようになったことで、sumiの生活は多彩な“色”で満ち溢れるようになった。
彼女は、感じたことや目にしたものを色に置き換えるだけでなく、暑い夏ならば涼やかな色を、また寒さに凍える折には暖かな色を生み出すなど、季節に応じて、その時傍らにあったら心地良い色味も探求しているのだそうだ。
以前から山登りなどアウトドア活動を好んでおり、その影響もあってか、意識するともなくアルコールインクアートを通じて、自然と自らの心を共鳴させているのかもしれない。
そんな彼女のアルコールインクアートとの馴れ初めは、どのようなものだったのだろう。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
sumi:約3年前、子育てしながらの働き方に限界を感じ、公務員を退職しました。その後、Webデザインをオンラインスクールで学び、広告バナー制作などを行っていましたが、そのうちに「もっと自由に、思いのままに制作したい」「自分で1から作った作品で人を喜ばせたい」と思うようになりました。また、当時見ていたアニメ・漫画をきっかけに自分の生き方を見つめ直し、子どもの頃の自分が、己を飾り立てることなどそっちのけで絵や漫画を描くことに夢中になっていたことを思い出しました。そこで、Instagram等で美しい画像を見かけることがあったため以前から気になっていたアルコールインクアートの講習を受けに行きました。実際に体験してみると、風を使って描く作業と、それにより現れてくる様々な模様を見ることに夢中になっている自分がいて、アルコールインクアートでもっと色々描いてみたい、生活の中でこの美しさを感じるために色々作りたい、と思い、作品の制作を始めました。
また、コロナ禍だったため外出やレジャーの機会が制限される中、自分の視覚を好きな物や好きな色(推しカラーなど)で満たすことが、鬱屈した気分から少しでも解き放ってくれる、幸せな気分にさせてくれることに気づいたため、カラーバリエーション豊富で、毎日の生活の中で心を灯してくれる作品を届けたい、という願いから、「心晴る 色彩(いろ)と出会う」のコンセプトができました。

子供の頃から描く事を仕事にしたいという思いがあり、sumiは中学生までは漫画制作に没頭していたが、その後20年程絵から遠ざかってしまった。
そして今、手法は全く異なるものではあるが、自己表現・創作の場に立ち返ったことで、心がとても満たされているという。
作品に着手するにあたっては、ある程度の完成イメージは思い描いているものの、作り手の意図に囚われることなく自由にインクは広がっていくので、想像もしなかった色や模様が生み出される。
完全にはコントロール出来ないからこそ面白く、その偶然性がアルコールインクアートの醍醐味でもあるのだが、気候や湿度によっては、美しい仕上がりにならない事もあるらしい。
特に、雨の日は制作には向かない。
なので、そうした折は無理はせず、これまでに貯めておいた作品を切り抜いて、アクセサリー加工に勤しんでいるそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
sumi:アルコールインクアートならではの抽象的な模様や色合いの美しさが、心の中の小さな幸せ、喜びにつながればと思っています。また、その時々の自分の気持ちに合った歌を聴くように、私の作品が誰かの「今」の気持ちにぴったりくる、寄り添えるようなものになれれば幸いです。

アルコールインクアートは完成作品の美しさも然りながら、完成するまでのインクの動きが、作り手の目を楽しませてくれる。
制作途中でしか味わえないその感動を、自分だけで独占するのではなく多くの人に伝えたいと、sumiは制作の始めから終わりまでを動画に収めて発信することを検討しているそうだ。
また、作品に見合った言葉を探すことも好きで、ただタイトルにするだけでなく、作品の中に詩を書き入れるなどして、アルコールインクアートと言葉の融合も試せないかと考えているという。
画面の上でインクが広がっていくように、sumiの表現の幅も伸びやかに広がろうとしているようだ。
取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
sumi:何でもある時代なので、完全な「欠落」を見出すのは難しいと思います。
強いて言うなら、私自身の出産・育児の経験から感じたことですが、日本では産後1週間足らずで退院、家族・親族の協力で何もかも初めてである新生児との生活を乗り切ることが多いですが、これは相当過酷なものです。産後の身体はダメージを負った身体であるという認識がもっと共有され、台湾のように産後1か月位入院できるような制度が日本にもできてほしいと思います。
(取材/執筆:大石)
sumiの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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