STM. in GIFT2025
会期:2025年1月30日(木)~2月2日(日)
会場 Gallery IYN
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STM.は小学生の頃から漫画制作に打ち込み、一時はプロの漫画家のアシスタントを務めていた。
長年燃え続けていた創作への情熱だが、結婚してからは家事と育児に追われ、次第にペンをとる機会もなくなっていたが、子供たちが小学生に上がって時間に余裕が出来たこともあり、去年から創作を再開した。
アシスタント時代に学ばせてもらった描画技法を生かしているが、描くテーマは以前とは全く異なるものだ。
彼女は今、独自のキャラクター達と共に仏教思想を咀嚼して、親しみやすいイラスト作品で、まったりとその教えを発信している。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
STM.:「和尚と猫の組み合わせで、仏教を身近に感じてもらえたら」というコンセプトでインスタグラムを始めたのですが、今は猫のイラストばかり描いています。
仏教に関心を持つようになった切っ掛けを尋ねてみると、「結婚です」とSTM.は答えた。
婚家が、寺院だったのである。
僧侶である夫は様々な経本を引用して、仏の教えをわかりやすく教えてくれた。
以前から彼女は、生きることは楽しくもあるが苦しみも多く、何度も生まれ変わって重荷を背負うことは過酷なことであると考えていた。
ましてや、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道を含めた六道を輪廻するなど辛すぎる・・・
けれど阿弥陀如来に縋り、その助けを得て、死後の世界で六道輪廻から解脱するための修行ができるという浄土宗の教義は、正に自分の求めていたものであると直感したのだそう。
STM.のイラストに登場する猫たちは「餓鬼猫」と言い、その名の通り餓鬼に生息する猫である。
ある日、「なぉう」という餓鬼猫は、お寺に供えられていた御盛物に釣られて人間界に入り込み、そのまま居付いてしまう。
和尚はたくさんの果物を「なぉう」に与えるが、「なぉう」はいつでも飢えているのだとか。
いつしか寺には、「なぉう」の仲間たちも集まるようになった。
そんな餓鬼猫たちの日常や和尚との関わりを、ぬくもりのこもる柔らかいタッチでSTM.は描き出している。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
STM.:見てくれた方がほっこり癒される気持ちになっていただけたら嬉しいなと思います。また、初心にたち返って仏教的なものも展示できたらなと思っています。
仏教の教えを絵にするにあたり、間違った内容を発信してしまわぬように、STM.は取り上げようとしているテーマが本当に経典に書かれているものであるか、自らの解釈に誤りはないだろうかと、入念に資料を調べ上げる。
もちろん、夫にも相談する。
絵にすることで、教義を自らの心に刻み込むことも出来るが、描く前の段取りだけでも充分に得るものが多く、とても勉強になっていると彼女は語る。
絵を描き、発信する・・・それは謂わば“種まき”だ。
絵を見てくれた人の心の中に、いつか仏教への興味という花が咲いてくれたら・・・そう彼女は願っている。
今年は新たに陶芸を始め、また子供の習い事に付き添って立体物データの生成・設計ソフト「3DCAD」にも挑戦したので、いつか餓鬼猫たちを立体作品に展開できたらとも考えているそうだ。
STM.に敢えて、次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
STM.:平和なこの時代、生きるということは死と隣り合わせだという感覚でしょうか。昨日まで何不自由なかったものが一変する。その可能性が自分にはないと思いながら生きている人が多いのではないのでしょうか。
お寺にいると否が応でも、明日は我が身という現実を突きつけられます。
仏教の中には「四法印」という四つの教えがあるのですが、その中の「諸行無常」「諸法無我」「一切皆苦」という3つの教えを忘れないように生きていきたいなと思っています。
(取材/執筆:大石)
STM.の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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