- yuko Oishi
- 4月3日
- 読了時間: 4分
桜禾 in GIFT2025
会期:2025年5月8日(木)~5月11日(日)
会場:Gallery IYN
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嘗て桜禾が主に描いていたのは、飼い犬をモデルに擬人化したミニキャラクター。
当初は写実的な色鉛筆画で犬を表現していたのだが、中学生まで漫画の道を志していたことから、その憧れが捨てがたく、キャラクター化してコミカルに描くことにしたのだそう。
ストーリーを組み立てたり効果的なコマワリを考えることが、どうやら自分は得意ではないらしく、一枚の絵で表現する方が向いているらしいと気が付いて漫画制作からは離れたが、漫画はその後も彼女の創作に影響を与え続ける。
平安時代を舞台にした物語を紡ぎ、その場面々々をイラストで表現するようになったのも、時代物の漫画作品に触発されたことが切っ掛けだったらしい。
犬のキャラクターイラストから、物語の一場面を描き出すイラストシリーズへ。
その作風の変化によって、桜禾の活動範囲は大きく広がった。
それ迄は犬をテーマにした展示企画にしか参加できなかったところが、企画テーマを物語の世界に取り入れて表現して描いて披露できるようになったのである。
発表の場が増えることでたくさんの出会いにも恵まれた。
創作を通じた縁がどんどん広がっていき、現在彼女は三つの美術協会・・・港の作家美術協会、新構造社、日本イラストレーター協会に所属している。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
桜禾:コンセプトは和風ファンタジー。育児の傍ら絵を模索していた頃、ふと陰陽師の絵を描いたことをきっかけに、2024年1月、7年半ぶりにギャラリー展示へ復帰。その後は「陰陽師」シリーズ、「花と和洋装」シリーズを描いています。

育児に追われて6年程絵筆を持たない期間を経て、創作を再開した時に桜禾は、限られた時間でも手軽に作業を進められるようにと、手法をデジタルに切り替えた。
長年色鉛筆と共に愛用していた水彩絵の具の質感をデジタルイラストで追求し、その風合いが彼女の持ち味になっている。
今後も、水彩のような描写表現に磨きをかけていくと同時に、彼女が目指しているのは“ストーリー性が伝わるイラスト”を描くこと。
「陰陽師」シリーズは、その力の大きさ故に孤独を背負う陰陽師・陽彩と、彼と共に生きる式神・朧が、鬼たちとの闘いに挑む物語。
幾枚ものイラストを並べてみれば、まるで壮大な絵巻物のように彼等の生きる世界がそこに展開される。
「花と和洋装」は、季節折々の花の姿にインスピレーションを受けて、妖精の姿でその花のイメージを表現したシリーズだ。
戸外で花を目にする度に「この花の精なら、どんな装いが似つかわしいだろうか」と思いを巡らし、アイディアを膨らませているのだそう。
どちらのシリーズを描くにせよ、描画時に最も重点を置いているのは、人物の瞳の描写である。
思いを込め、力を注いで描いたその瞳に鑑賞者の視線を誘導できるよう、構図にも拘っているという。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
桜禾:例えば落ち込んでいるとき、元気の出ないときには、私の作品の持つ色彩で癒しを与えたい。明るい気持ちのときは、さらに元気を与えたい。見てくださった方にプラスの気持ちを持ち帰っていただければと思います。

「陰陽師」「花と和洋装」に加え、桜禾は新たなシリーズにも着手しており、それはヴァンパイアと人間の少女の物語だそうだ。
それぞれのシリーズに日々向き合うことで、桜禾の毎日は彩と充実感に満ちており、その喜びを絵を見てくれる人にもお裾分けできたら・・・そんな思いで彼女は作品を発信している。
GIFT展においては、三つの壁面に其々のシリーズを展示する予定だ。
いずれは個展を開催して、GIFT展以上の展示枚数で三つのシリーズを披露したいと考えているとのことで、これからの活動に増々目が離せない。
個展の実現が待ち遠しい限りである。
取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
桜禾:不自由な社会だと感じます。型に捉われて自由を、自分の表現を発信できる場が少ない気がします。
(取材/執筆:大石)
桜禾の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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