Nakai in GIFT2025
会期:2025年1月30日(木)~2月2日(日)
会場 Gallery IYN
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2024年8月末から9月にかけて、長崎県西海市の音浴博物館において、「昭和の名車イラスト展・CROSS」と題した展覧会が開催された。
それは、自身の青春時代の日常風景の一部であった当時の車たち画題とするイラストレーターNakaiの作品と、音浴博物館が所有する車がデザインに取り込まれたレコードジャケットのコラボ展示企画。会場では、車のCMソングなどのレコードコンサートも開催された。
この企画は地元のテレビや新聞でも宣伝され、会場へは車のイラストと音楽の競演を楽しむために多くの人が足を運んでくれた。
それまでに個展を開いた際の客層は、通りすがりに足を止めた人が殆どだったが、今回は展示鑑賞を目的として来てくれる人ばかりで、とても嬉しかったとNakaiは語る。
“これまで”と言っても、彼のアーティストとしての活動歴はまだ浅い。
実は、絵を描くようになったのは5年前からで、自分がクリエイターになるとは全く想像もしていなかった。
自らはイベントなど娯楽を享受する側の人間であると思っていたが、まさか提供・発信する側の人間になろうとは・・・
「今までの人生とは違う景色の中に居る様に感じます」と彼は語る。
いったい何が、彼の人生を大きく変えたのだろうか。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
Nakai:ある病気で仕事を長期休職中(還暦を過ぎてから)、今まで、そして今も、何の為に生きているのか?もしかすると自分の存在は社会に貢献していないのではないか?そんな無力感を感じながら、自分の存在理由を探す為にイラストを描き始めました。
病に倒れた当時は、慢性的な眩暈のために体を起こすことが出来ず、そんな中でも何か出来る事をと選択したものがイラストだった。
それまで絵とは無縁だったが、意外や難なく描きたいものを描きたいように表現することができ、病のおかげで思わぬ才能を発見したと、Nakaiは当時を振り返る。
「己は何者であるのか」 その答えを見つけたいという焦燥感に駆られていたが、病床の中で彼は自らの可能性を見出すことが出来たのだった。
その後、いずれは絵を仕事にしたいと考え、その為にはデジタル技法が必須であると、小康を得てからデジタルハリウッドSTUDIOへ入校。
そこで動画についても学んだ。
その流れで一眼レフカメラを購入し、撮影した写真が地元の美術展で賞を獲得。
病は苦しかったが、そこから始まったもの、得たものが多く在る。
Nakaiは穏やかに「現在の自分に辿り着くために、病気は通らなければならない道だったのかなと思っています」と話してくれた。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
Nakai:私は古い車のイラストをメインに描いています。それは私の思い出でもあり、私と同じ世代の鑑賞者の思い出でもある事でしょう。しかしジェネレーションが違う世代にもノスタルジックな感情が生まれて来ると思います。
Nakaiは若い頃から車が好きで、こだわりのカスタム車に乗って、様々な道を走って来た。
当時の思い出を胸に、彼はしばしば福岡で開かれる旧車イベントに訪れる。
そこで懐かしい車たちの写真を存分に撮影し、資料と共に高揚感も持ち帰って制作に打ち込むのだそうだ。
時には人物を描くこともあり、彼の描く世界は車だけに留まらない。
とはいえ、一番力を注ぎたいのは、やはり車のイラストだそう。
描いた作品たちは皆、我が子のような存在だ。「彼等をより多くの人に愛でてほしい」 そうNakaiは語る。
また、「昭和の名車イラスト展」で使用した「CROSS」というタイトルで、個展を何十年も続けていけたらと考えているそうだ。
曰く、浜田省吾が「ON THE ROAD」というコンサートタイトルでツアーを続けているように。
自分の作品を見に来てくれる人がいる。
喜んでくれる、楽しんでくれる人がいる。
そのことで満たされた心には、自らの存在意義を疑う気持ちも無力感も、もはや存在しない。
そんなNakaiに敢えて、次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
Nakai:ネットの普及で誰でも簡単に自分の事を発信出来るようになりました。
その弊害として色んな問題が生まれてます。多く目にするのが誰かのSNSにコメントしてマウントを取る。
昔は何かに秀でた人物だけがその分野のトップとして認められていました。
今は猫も杓子もマウント取って自己満足している様子を時々目にします。
何の努力も無しに自分が偉いと勘違いした人たちが多すぎるように思います。
なので現代社会に欠落しているのは『真の努力』だと思います。
(取材/執筆:大石)
Nakaiの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
NakaiのSNSも、是非ご覧ください。
instagram: @hirofuminakai
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