mogmog in GIFT2025
会期:2025年1月23日(木)~1月26日(日)
会場:Gallery IYN
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どちらかと言えば自分の意見はあまり主張せず、周囲の空気に合わせて生きていた少女は、服飾専門学校の体験入学で、目から鱗が落ちた。
其処では、教員も生徒も皆、“流行”ではなく“自分らしさ”を重んじて、各々が思い思いのファッションを生み出していたのである。
自分もここで、“自分らしさ”を見つけたい・・・
その思いを胸に進学し、衣服を縫い上げる技術でだけでなく、流行との向き合い方もmogmogは学ぶことが出来た。
ただ流されるのではなく、如何にその波を捉えた上で自分らしさに転じるか。
彼女は今も、自らの“個性”を重大切に、また作品が唯一無二の一点物であることに拘って、独自のテディベア創作に情熱を注いでいる。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
mogmog:創作コンセプトは、(思い出をカタチに)です。
服飾系の専門校に通ったものの結婚出産子育てがあり物作りから離れていました。子供が4歳の頃、子供が着れなくなった服でテディベアを作るととっても喜んでくれて(ママが作ったテディベアみんなに届けたら!?)と言われたのが今の活動のきっかけです。
自発的にテディベアを創る際は、mogmogは敢えてデザインの考案はせず、その瞬間々々の閃きで布地を選び、その他の装飾品や顔の表情なども、作業を進める内に徐々に定まっていくそうだ。
オーダー作品の場合は、思い出の残る古着をクライアントから送って貰い、それを世界に一つだけのテディベアに生まれ変わらせる。
基本的にはその服にまつわるエピソードを教えて貰い、イメージを膨らませるのだが、中には詳しい話を聞いてほしくないという人も在るだろう。
「受注からの連絡、対話からお客様のご性格を推察し、決してテディベア創りがその方の重荷になってしまわないよう配慮して、製作にあたっています」と、mogmogは語る。
具体的な逸話を知ることが出来なくても、想像することは出来る。
例えば、ちょっとした汚れやヨレにも持ち主にしかわからない思い入れがあるだろうし、縫い付けられたワッペンなども、着用していた時期を回想させてくれるアイテムである筈だ。
そうしたものを可能な限り活用し、掛け替えのない“思い出”を“触れることの出来る”“抱きしめることの出来る”形に仕立て直しているのである。
言うなれば、テディベア本体だけでなく、そこから得られるぬくりも含めてのオーダーメイドだ。
その人だけに感じられる、その人のためのぬくもりが、愛らしい熊の内部に宿っているのである。
mogmog自身も、我が子等が乳児期に着ていたロンパースでテディベアを創り、今も大切に傍に置いている。
目にすれば、当時の楽しかったこと、嬉しかったこと、時には頭を悩ませながら何とか乗り越えてきた苦労まで・・・たくさんの思いが溢れ出て、心があたたかく満たされるのだそう。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
mogmog:同じものは1つもない!
個性が集まるからこそ世界が広がる。
オーダーテディベアも、オリジナルテディベアも全て私にしか出来ない作品。
個性を前に出していいんだよとGIFTしたいですね。
子供たちが寝静まってから、mogmogの夜業仕事は始まる。
日中の仕事の疲れ、家事の疲れもある中で、時には睡眠時間を確保できない日が続いしまうこともあるが、テディベア創りに打ち込む時間は彼女にとって、ワクワクと心が踊り出す特別な時間だ。
完成に近づくにつれ、そこに命が吹き込まれていく様子を間近に見ることが出来るのは、作り手だけの特権である。
テディベア達は“創造の喜び”以上のエネルギーを、彼女に与えてくれているのかもしれない。
クリエイターとしての知名度はまだまだだが、自慢のテディベア達が誰かの手に届く機会を少しでも多く持つことが出来るよう、今後とも精進したいとmogmogは語る。
展示会などで作品を披露した折、来場者から様々な感想を貰うが、「貴女の創るテディベアは“アート”ですね」という言葉は、特に強く印象に残っている。
自分が目指す“個性”が、きちんと”アート”として、見てくれる人に伝わっている・・・そのことがこの上なく嬉しかったのだとか。
また、オーダー作品に対して「箱を開け瞬間に涙が出た」「思わずテディベアに“お帰り”と声をかけてしまいました」といった言葉も、大きな励みになっている。
「誰かの思い出に携われるのは、最大の喜びです」 そうmogmogは話してくれた。
彼女に敢えて、次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
mogmog:世の中には沢山の人が居て色んな世界を持った人がいる。もっと1人1人を尊重した方がいいのに、現代社会は協調性が欠落しているなと思います。
(取材/執筆:大石)
mogmogの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
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