田中玄西 in GIFT2025
会期:2025年5月8日(木)~5月11日(日)
会場:Gallery IYN
~会期中の通販購入について~
展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。
展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!
お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!
スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。
独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・
新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。


田中玄西がイラスト制作に向かう際、まず最初に考えるのが、どんな色を用いるかという事。
色からの連想で、画中人物のイメージだったり、シチュエーション、組み合わせるモチーフが定まっていく。その時々で使いたい色は変化するものの、ぱっと見た瞬間に元気が出るような力強さを持った原色寄りの色調を好んでいるそうだ。
また、配色感覚は子供の頃から好きな絵本である「リサとガスパール」の影響が大きく、画面の質感においてもゲオルク・ハレンスレーベンが作画に用いている油絵の重厚な塗りの風合い取り入れたいと考えているという。
しかし、それと同時にデジタルイラストならではのツルっとした色面表現も活かしたいとのことで、自身の可能性を押し広げるべく、まだまだ摸索をしている際中である。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
田中玄西:私には姉がいるのですが、姉が物心ついた時から絵を描いていたので私も影響を受けて描いています。

SNSや展覧買で作品を披露するようになってから、もっとも印象に残っている思い出を訊ねてみると、ネットプリントの企画に参加した折、自身の作品を印刷してくれた人からメッセージを貰ったことが感慨深かったと田中は話してくれた。
自分の描いた作品を、いま誰かが手元に持ってくれているのだということが不思議な感覚であったのと同時に、とても嬉しかったのだそうだ。
また、「顔を描くのが苦手なので、顔について褒められた時も凄く嬉しいです」とのこと。
SNSのアイコンに使用している兎の絵は、イラスト作品とは雰囲気がガラリと変わって印象的だが、こちらは現在飼っている兎をモデルにしているらしい。
口の丸い部分の特徴をそっくりに描けたので気に入っており、長らく使い続けているそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
田中玄西:私の絵で少しでもポジティブな気持ちになってもらえれば嬉しいなと思っています。私は雰囲気が重いようなイラストは自分で描いてて気分が重くなってきちゃうので、元々鮮やかな色が好きなのもありますが意識的に鮮やかな色を置いて気分を保っています。なのでなるべく暗い気持ちではなくポジティブな気持ちになってもらえれば嬉しいなと思っています。

少しでも暇を見つけたら、兎に角手を動かすように心掛けているそうで、田中にとって絵を描くことは幼少期から“習慣”を通り越して、感覚としてそれは最早“義務”に近いのだとか。いつの頃からか如何なる物事も全て創作に結び付ける癖がついたそうで、遊びに出かけた先でも「あの建物の影はどう表現すべきだろう。反射光は何色であるだろうか」と考えたり、電車で乗り合わせた人々を観察しながら「ああした雰囲気の人物を描いてみたいな」と、意識するともなしに作品の構想を練っているのだそう。
そんな風に、常に絵のことで頭の中がいっぱいな彼女の今後の目標は、オリジナルキャラクターの立ち絵イラストを積極的に描くこと。
いつかゲーム作品のキャラクターの立ち絵を引き受けてみたいので、その足がかりにと考えているのである。
取材の最後に、田中に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
田中玄西:ずっと絵のことばかり考えてたのでコミュニケーション能力が欠落しているなと感じてます。
(取材/執筆:大石)
田中玄西の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
田中玄西のSNSも、是非ご覧ください。
X(twitter): @tanaka_kuronisi
いいねやフォロー、ご感想メッセージ大歓迎です。