- yuko Oishi
- 4月2日
- 読了時間: 5分
更新日:7 時間前
icedango in GIFT2025
会期:2025年5月1日(木)~5月4日(日)
会場:Gallery IYN
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絵を生業にしてみてicedangoが痛感したのは、クライアント及び需要者のニーズと、自身の感性とのズレから生じる強烈なジレンマ。
鑑賞者の目を引くようにコントラストを強調し、人物のポージングも過剰に強調すること等を求められ、それは仕事として割り切らなくてはならないとは思いつつも、どうしても譲りたくない拘りが心の中でいつも燻っている。
なので、彼女はこう考えた。仕事とは別に、純粋に自分の好きなものだけを詰め込んだ絵を描いてみよう、と。
作品たちは、鑑賞者の評価を期待して描かれたものではない。
しかし、それを人前に出すことに意義がある。
「誰に何と思われようと、好きなことをしてええねん」
そのことを、icedangoは自らの活動をもって示し、特に自らの思いのままに歩くことを躊躇ってしまいがちな若者たちに伝えたいと考えているそうだ。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
icedango:がっつりゲーマーなのでゲームが与えてくれるワクワク感が大好きです。

以前なら、商業イラストレーターとして実績を残すこと、売上げを向上させて大成することが夢のゴールなのだと思っていた。
しかし、目指すべきものはもっと別にあるのだと、icedangoは気が付いた。
「商業的なイラストだけでなく、自分の内面をもっと表現できるような作品が作れたら楽しいなと思っています」そう彼女は語る。
仕事で沁みついた習性として、自主制作イラストであっても制作中は「一般的なニーズはこうじゃないな」「このまま納品したら、ここを駄目出しさえるだろうな」という勘は自然と働く。
だが「そんなこと知るか!」と全て一蹴し、自分の価値基準だけを優先しているそうだ。
その創作姿勢はとても威勢が良くて力強いが、こうして開き直るにはある程度の時間を要した。
特に二十代の頃の彼女は、否定的な意見や中傷を恐れて引っ込み思案になっており、自分の考えを行動を持って示そうとは思えなかったそう。
だからこそ、来たるGIFT展やその他のイベント参加を通じて、嘗ての自分と似た思いを抱える人たちの前に、純粋な自己表現作品を堂々と披露しようとしているのである。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
icedango:私がゲーム黎明期に感じた、1つのスタイルに囚われない創作に対する貪欲さ、のようなものが伝わればうれしいです。

自らを貫くことと行動の重要性を、icedangoは学生時代にアメリカで教えられたらしい。
アメリカでは意見を言いさえすれば、賛同されるか否定かは兎も角として、確実に誰かが耳を傾けてくれる。
逆にどんなに思いが強くとも、声を発しなければ顧みられない。
嘗て学んだことを実行に移すには時間がかかってしまったが、心の中に植え付けらた種は今一気に芽吹いて、ぐんぐんと成長しようとしているようだ。
大学では紆余曲折あって水彩画を専攻し、そこでイラストではなく絵画的な表現手法を知ると共に、一口に水彩画と言ってもオーソドックスな手法だけでなく、もっと自由に描くことが出来て尚且つ“水彩らしさ”も維持し得るのだという事実に感銘を受けたそう。
それならば、デジタルイラストの技法でも“水彩らしさ”を追及することが出来るのではと考え、今の描画スタイルが確立したそうだ。
長らくデジタルでしか描いていないが、機会があれば、もう一度水彩画にも取り組みたいとのこと。
取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
icedango:世の中には絵を描く人がたくさんいるにもかかわらず、イラストレーターという言葉が広義すぎるためか、絵を描く人が商業イラストとアートの区別がつかず、好きなものを描くというのはどういうことを指しているのか?と迷子になって苦悩している感じがます。私も答えを見つけるのに10年以上はかかりました。
(取材/執筆:大石)
icedangoの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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《 icedango プロフィール 》
兵庫県出身。米国ノーステキサス大学透明水彩科卒業。
幼いころからビデオゲームが好きで当時の文化を強く受けた。
長らく業務でイラスト作画をしていたが、現在は透明水彩のテイストをイラストに盛り込みつつ私の好きなものを描こうと活動中。
「少しでもいいなと思っていただける作品があれば幸いです!」