- yuko Oishi
- 4月2日
- 読了時間: 6分
あんみ in GIFT2025
会期:2025年5月1日(木)~5月4日(日)
会場:Gallery IYN
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流行りの絵柄ではないかもしれないが、純粋に自分の描きたいものを追及する。
人の目を気にせず日記に本音を綴るように、自分の心の赴くままに描画する。
それが、あんみ の創作スタイルだ。
花をあしらったイラストが多いのは、かつて愛読した少女漫画の影響が大きく、キラキラとした大きな瞳の少女像が多いが、そのテイストは作品毎に異なる。
その時々の自身の感性に忠実であるために、自らの作風という型には囚われない。
ころころ赴きが変わる自分の絵を、一貫して好きで居続けてくれる人は少ないとは思うが、ファンを獲得するために描くのではなく、ただ描きたいものを素直に描くのみ・・・そんな風に彼女は話してくれた。
コピックマーカーを用いる場合とデジタル手法で表現する時とがあり、前者は創作意欲が湧き上がった勢いに任せて描き切る時、後者はじっくりと描き込みをして作品の密度を高めたい時にと使い分けているらしい。
コピック画とデジタル画とで雰囲気がまたガラリと変わるが、そのどちらも“偽らざる自分”なのである。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
あんみ:私は幼稚園のころから絵を描くことが大好きな子でした。よく描いていたのはセーラームーン。その後も継続して絵は描いていたのですが、私が10代の頃は絵描きに対してネガティブな印象が世間一般の意識としてあり、絵で活動をすると言うのは難しい時代でした。
今は日本の文化としてアニメや漫画がポピュラーになり、とても嬉しいです。
創作活動を始めたきっかけは、自分の結婚式の際に描いたウェルカムボード。それを見た友人から次々とウェルカムボードの依頼をいただき、自分の絵の可能性を感じました。
家族の理解が得られた事や、絵を描く環境を作る事ができた為、本腰を入れて活動を開始。
今は似顔絵6割、創作イラスト4割くらいの割合で活動しています。
とにかく「自分に刺さるかわいい」をコンセプトに描いているので、ダーク系やファンタジーなど、ジャンルは様々。流行りの絵柄ではないですし、ペルソナも私自身なので、統一感はないかもしれません。

節約の為にウェルカムボードを自分で描く事をパートナーに提案したことが、あんみ にとって大きなターニングポイントとなった。
ウェルカムボードを目にした出席者からの依頼が活動の切っ掛けになったことは勿論だが、何よりパートナーが自分の絵を見て否定的な言葉を一切発しないことに、彼女は少なからず驚いたのだそう。
幼少期からずっと絵を描き続けてきたが、周囲からは作品そのものばかりか、絵を描くという行為すらも「気持ち悪い」と言われていたので、自分の好きなことをすんなりと受け容いれて貰える事が衝撃でさえあったのだという。
受け流す、といった方が的確かもしれない。
当時も今も絵を描くことに対して理解を示しつつ、かと言ってその活動を積極的に応援する訳でもなく、ただ好きにさせてくれているからこそ、あんみ はプレッシャーを感じることなく快適に制作に向かう事が出来ているのだ。
自己肯定感が低くネガティブ思考であるという彼女だが、自らを傷つける者の居ない環境で創作を続けることで、少しずつ自分を好きになれているという。
独自の創作イラストは全くもって自由で良いのだが、似顔絵などの依頼作品だと、自分の描き方によって依頼人に不快な思いをさせはしないかと、納品までずっと不安が付き纏うらしい。
なので、創作活動は必ずしも楽しいばかりではないのだが、それ程までに相手の心情を気にかけられる彼女だからこそ、依頼人の期待に応える作品が描けるのかもしれない。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
あんみ:私の作品はジャンルもバラバラで、流行りの絵柄でもありません。ですが、私の「これ好き!」「これ可愛くない?!」と言う気持ちを、会話のように鑑賞者様へGIFTできたらいいなと思います。
かなり多忙な中で創作活動をしているため新規絵があまりありませんが、この展示をフックに創作活動の幅が広がり、多くの方との様々な繋がりができる様な展示にしたいです!

大人になってからでも、時間を忘れて夢中になれるものがあるという事は非常に素晴らしい事である・・・
そう あんみ は考えている。
嘗て、どんなに貶されようとも筆を折ろうとは思わなかったが、それがこれ程までに充足した生活に繋がろうとは、当時は想像もしていなかったそうだ。
これからの目標について訊ねてみると、「大画面の作品にたくさんのモチーフを詰め込んで描いてみたい」との答えが返ってきた。
また、コピックマーカーだけを用いるのでなく、透明水彩絵の具など、様々な画材も掛け合わせてみたいとのこと。
これから増々、彼女の作風の幅は広がっていくことだろう。
取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
あんみ:他人の立場に立って考え、行動するという当たり前の事、【思いやり】が欠落しているなという気がします。
最近、私の住むエリアでゴミ焼却場が火災になり、ゴミの収集ができないトラブルがあったのですが、近隣の市区町村へゴミを放棄した人がいるそうです。火災の原因も、ゴミの分別がなされておらず、バッテリーの類いが発火したそう。自分の「無関心」が他人に及ぼす影響を考えられない人がいるんだな、と思う出来事でした。
創作活動においても、無断AI学習や模倣など、自身の承認欲求を満たす事に全振りしていて、作家さんの気持ちを考えられない。悲しいなと思います。
(取材/執筆:大石)
あんみの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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