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更新日:4月5日


AN in GIFT2025


会期:2025年5月1日(木)~5月4日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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亀の絵

 

何のために生きているのか、その目的を見失い立ち止まってしまうことは、誰しも幾たびか経験するのではないだろうか。

けれど、そんな人間たちの悩みが馬鹿々々しく感じられる程、大自然を生きる動物たちは純粋に、雑念なくただ只管に“生きて”いる。

人間界とはスケールの全く異なる大きなエネルギーを持った彼等に魅せられて、ANはその姿をアクリル絵の具で生き生きと描き出している。


迷いなく、真っ直ぐに生きることに、描き手だけでなく多くの人が憧れを抱くのだろう。

「描かれた動物たちは生き生きとしていて、とても幸せそうに見えます」 そんな感想を貰ったこともあるそうだ。

ANの絵は彼等の命そのものであり、それは眩い程に美しい。



Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


AN:幼い頃から絵を描いたり、何かを作ったりするのは好きでしたが、「自己表現」として何かを創ることのきっかけになったのは、幼い頃に始めたモダンダンスです。それ以来色々なものを通して表現をしていくことが好きになり、大学でより一層表現の手段を広げ、今に至ります。


猫の絵

大学への進学に向けて画塾に通い始めた頃からANは、「絵画なら、ダンスとはまた違った形で、幅広く多くのことが表現できる」と、その可能性の大きさに惹かれるようになったそう。

但し、身体表現への思いも消え去ったわけではなく、大学ではテキスタイルアートを専攻し、特に身体に関わる衣服の表現に力を注いだ。

社会人になってからは創作環境が整いにくいことから、手軽に取り掛かれる平面表現に本腰を入れるようになったが、いずれは再びテキスタイルアートとも向き合いたいと考えているとのこと。

また、こちらも環境の問題や乾燥の遅さから着手できずにいるが、自らの作風と相性は良いと思われるので、油絵への挑戦も視野に入れているそうだ。

他にも、一筆描きで仕上げた素描をワイヤーを使って立体表現に置き換えてみたこともあり、表現の手段は様々だ。


どんな形態であれ、“表現”をすることはANの人生にとって欠かせないものであるという。

生まれてから今日までの全ての経験が作品に反映されており、作品を作ること、披露することでまた新たな思い出と出会いが増え、未来が紡がれていく。

「生きている限り、創作を続けていきたいと思いますし、続けていける状況が本当に有り難いと思います」そう彼女は話してくれた。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


AN:次の質問の回答にも記載しましたが、この展示では世の中のものさしを持たない気持ちで、自分のものさしだけを信じて手を動かし、「私」が生み出した作品だけを見ていただきたいと思っています。

作品を通して何かを伝えたいというよりは、ひたすらに描き上げた作品が誰かの何かになるのかな、という興味とただの自己満足なのかもしれません。

そう言いつつも、生き物が持つ現代のものさしで測りきれない本来の生きる力、美しさを多くの人に伝えてみたい、と思っている自分もいるような気がします。

理屈なしに、説明なしに、作品に共鳴していただける人に出会えることがあれば、私にとって幸せなギフトだと感じます。


キリンの絵

作品を描き出すにあたって、ANは日記を紐解き、そこに書き残された内容からイメージを膨らませることが多いという。

外出中に目に止まった道端の花、ふと自分の前を通り過ぎていったカワセミ、姿は見えなかったものの其の囀りから脳裏に浮かんできた色調・・・

まるで、日記に挿絵をつけるような気持ちで、記憶を描き起こしているのだそう。


友人が旅先で目にした動物や草花の魅力を、写真と土産話で共有してくれることもあるそうで、そこから自分なりに想像を広げて描くことも楽しいようだ。


描く際は、自分の気持ちの移り変わりを受け止めて、その瞬間々々の感情に応じた絵の具を画面に乗せていく。

なので、描き始めと終わりとで、画面の色が全く違うものになっていることも少なくない。

敢えて計画は立てず、心の赴くままに・・・

それはまるで、過去に縛られることなく“今”を自由に生きる動物たちの姿とも重なるようだ。


取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


AN:結果、生産性、意義が求められる世の中で、何をするにも価値や意味を求め、自分自身に問い、考えても仕方のないような悩みの沼に足を取られてしまうことが多くあります。制作をするときも、そもそも制作をする行為それ自体にも、世の中のものさしの頼りない安心感に引き寄せられ、自分のものさしを信じきれない自分がいつもいます。

けれど今回の展示では、世の中のものさしを持たない気持ちで、自分のものさしだけを信じて手を動かし、「私」が生み出した作品だけを見ていただきたいと思います。


(取材/執筆:大石)

 

ANの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


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instagram: @an_textile

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