しろ in GIFT2024
会期:2024年1月25日(金)~1月28日(月)
会場:Gallery IYN
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しろ 経歴
・2016年3月 地元(群馬県)で初の個展開催。
・2018年6月 2度目の個展開催
・2019年2月 障害者アート団体の活動に参加するようになる。
・2022年5月 デザインフェスタ(東京)へ初出展
・2022年11月 地元(群馬県)の県美術展に出品し入選
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
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青いバラの花言葉は「奇跡」。
1年程前から青いバラと少女の姿をモチーフに、厚みのある塗りのアクリル絵画を描いているという、絵描きの しろ 。
生まれつき目が見えにくく、そのため生活に不自由な点はあるが、しかし「自分の見え方に不満はない」と彼女は語る。
肉眼で星空は見えないが、見えないからこそ想像が膨らむなど、彼女の目だからこそ感じ取れる世界がある。
もし不満があるとしたら、誤ったから見識からの周囲の配慮など、他者との相互理解が難しい点だ。
自分という存在も、自分以外の全ての人も、各々の置かれた状況を含めて、皆が奇跡的な存在。
だからこそ、自分の個性をそのまま受け止めて、大切にしたい。
そんな思いが青いバラには込められている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
しろ:幼い頃から絵を描くことは好きな遊びのひとつでしたが、本格的に志したのは中学生の頃です。
運動が苦手という理由でなんとなく美術部に入り、活動に取り組むにつれ創作が楽しいと感じるようになりました。
その後は美術の専門コースのある高校、専門学校を卒業し、本格的に活動を開始しました。
グループ展への参加や個展を開いたりと、活動の幅を広げていきたいと活動しています。
青いバラと共に描かれている少女は、髪で顔のほとんどが隠れている。
誰もが自身の心中を投影しやすいように、顔の造りは描き込まず、どんな解釈も成り立つように表情も明確にはしない。
あらゆる個性を尊重したという姿勢は、鑑賞者それぞれの感じ方を肯定することにも繋がっている。
しろ の作品から何を読み取るかは、見る人の心に委ねられているのだ。
しろ の表現手段はアクリル画だけに留まらず、iPadを用いてデジタル画にも取り組んでいる。
液晶の中で拡大して描画できるデジタル画は、アクリル画では描画が難しかった細部まで描き込むことができ、作品の幅が広がった。
むろん、アクリル画にはアクリル画の魅力がある。
絵の具の盛り上がりや画肌の質感はデジタルでは再現できないものだ。
それぞれの表現手段によって、表現できるものは異なるため、そのどちらも大切に、今後も取り組んでいきたいと考えている。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
しろ:ちっぽけで未熟者ですが、作品を見てくれた方の心に、小さな光を灯せたらと思っています。
幼い頃は外で遊ぶより室内で過ごすことを好んでいた しろ だが、絵を描くことによって、自身のアクティブな一面に気付くことができた。
絵を描くには、描くための参考に必要なもの、場所があれば、現地に足を運んで観察をする必要がある。
また、アイディアをまとめるにしても、ただ机に向かうって考えるだけでは限界があると知った。
制作の一環として外へ出るようになったことから、外出が気分転換になり、刺激を受けることが楽しいと感じるようになった。
最近では、目的を持たぬ旅行もするそうだ。
緊急事態宣言下で、外出があまりできなくなった際には「自分には、家に篭り切りの生活は向いていない」と感じたという。
内向的な面も、外向的な面も併せ持つ しろ に、
敢えて自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
しろ:欠落していると感じることは度々ありますが、それに立ち向かう力や勇気はないので、気にしないようにしています。
そして、少しでも自分らしくいようと心がけています。
(取材/執筆:大石)
しろの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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instagram:@siro810
X(twitter):@Siro_san810
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《 しろ プロフィール 》
2016年より作家活動開始。
地元群馬県を中心に作品展示、販売活動をしている。