さんち in GIFT2024
会期:2024年3月29日(金)~4月1日(月)
会場:Gallery IYN
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さんち 経歴
・L.A.のグループ展に年2回
・AAA Galley グループ展出展(中華街)
・Galley2511 グループ展出展(東京)
・てのひら美術館 出展
・特別支援学校のキャラクターなど
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
幼い頃から絵を描くことは好きだった さんち だが、小学校高学年の図画の授業がトラウマとなり、長らく絵から離れてしまっていた。
心のままに自由に描画をしていたところ、「それではダメだ」と教員から描き方を矯正されてしまい、以来、彼女は思うように絵を描けなくなってしまったのである。
絵に対するコンプレックスを抱えたまま成人し、テレビ局局員として毎日を過ごしていたある日、不幸は突然やってきた。
彼女の弟が、交通事故で亡くなったのである。
弟は才気煥発で、バンド活動に取り組みながらイラストも描いていた。
夢も希望もたくさん持っていた筈なのに、突然の死はどれほど無念であっただろう・・・弟を弔うため、せめて絵に懸けた思いだけは自分は受け継ぎたい。そうして さんちは 再び絵と向き合ったのだった。
絵を生業にしたいとテレビ局に相談したところ、番組内で使用するイラストの制作を任せてもらい、そこから派生して雑誌の挿絵イラストの仕事なども頼まれるようになった。また個展を開く機会にも恵まれた。
すぐに仕事に繋がったのは、理解を示してくれた職場や周囲の支えがあったからこそ。
「ありがたすぎる程の幸運で、みなさんへの感謝の気持ちは尽きません」と さんち は語る。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
さんち:家庭環境の変化で始まった創作活動です。
最近の創作コンセプトは、「描きたいものをはっきり描きすぎない」「みんかちがってみんないい」「あやふや」です。
グッズのデザイン制作などの仕事の際はデジタル画も手掛けるが、さんち の基本スタンスはアナログ表現だ。
ミリペンや色鉛筆を用いて、閃いきを画面に描き起こしていく。
特徴的なデフォルメがなされたキャラクター達が非常に印象的であるが、彼等はふとした瞬間に さんち の脳裏に舞い込んでくる。
当初はそこまで思い入れが強かった訳ではないキャラクターも、展示会場で来場者から「素敵だね」と感想を貰ったり、「以前描いていたあのキャラクターが私は好き」といった声をかけられると、改めてもっと描いてみようという気持ちになり、そうして段々と愛着が深まっていく。
また「こんな絵のこんな雰囲気が好き」と言われれば、その要素をもっと追及してみようと考える。
“絵を見て頂くことで、成長させて頂いている”
さんち にとってアートとは、自分一人の感性で創造するのではなく、見てくれる人の思いも取り入れることで、一緒に作り上げていくものなのである。
いつも直感的に作品を描いているので、自身がネガティブな感情を抱いていたら、おそらく絵を見る人にその思いが伝わってしまだろう。
鑑賞者が抱えている重荷を少しでも軽くするような・・・そんなイラストを描きたいので、まずは自分が明るい心持でいる必要がある。
なので、さんちは普段からネガティブな言動を意識的に慎み、またそうした考えもしないよう心掛けているのだという。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
さんち:ご覧くださる方の心に「遊び心」をGIFTします。
「なんだこれ?」や「クスクス」みたいな感情を抱いて、いい1日だったなって思っていただけるように祈りを込めて。
イラストレーターとして歩み始めてから順調に仕事も入り、好調なスタートを切った さんち だったが、一度は筆を折ろうかと考えたことがある。
息子が発達障害と診断され、これからはとても仕事どころではないと思ったのだ。
しかし絵から遠ざかっていると、上の娘が問いかけてきた。
「お母さん、なんで絵を描かないの?」
その一言に、彼女は はっとした。
息子の為に絵をやめることが、果たして本当に息子への誠意だろうか。
また、子供を口実に夢を諦めて、弟はどう思うだろうか・・・と。
現在彼女が気を配っているのは、時間の使い方と、育児と制作にメリハリをつけること。
子供と向き合う際は子供だけに集中し、制作時には絵に没入する。
最近は就寝前の10分程でなにか1枚描くことを日課にしており、その短い時間も貴重なひとときだ。
数年前からディンプルアートに関心を持った さんちは、昨年取得した資格を生かし、ワークショップを通じてこの新しいジャンルのアートを広めて行きたいとも考えている。
ディンプルアートとは、車のフロントガラスを作る際に生じる廃材を利用して作った透明度のある描画材料で、ステンドグラスのような作品を仕上げることができる。
「廃材をアートに再利用して、環境活動に貢献できる。そんなアートの可能性を、より多くの人に伝えていきたい」そう 彼女は話してくれた 。
個展やグループ展、ディンプルアートのワークショップなど、これからの活動に増々の意欲を見せる さんち に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
さんち:人間力。(特に思いやり、想像力、行動力)かなと思う事がよくあります。繋がるツールは沢山あるのに、満足した人間関係を築いてる人は少ないように感じます。
心の核となるべき部分が欠落して空洞だから、病んだり、自分を見失ったり、方向性を間違えて感情を吐き出してるようにも見えます。もったいないなぁって思います。
(取材/執筆:大石)
さんちの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく!
さんち のSNSも、是非ご覧ください。
instagram: @lala_sanchi
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《 さんち プロフィール 》
千葉県在住。2000年よりイラストレーターとして活動開始。
年に5〜6回程度、国内、海外のグループ展に参加。
絵や色彩の好きが高じて、アートセラピスト、ディンプルアートのインストラクター/認定講師の資格を有する。
今年は50歳の節目でもあり、2024年の3月にASCOTT丸の内東京にて個展開催。
Gallery IYN様「GIFT 2024」展参加。
年内参加のグループ展、複数。ディンプルアートのワークショップも開催。