真田希 in GIFT2024
会期:2024年3月29日(金)~4月1日(月)
会場:ART STORE IYN
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真田希 経歴
・東京造形大学造形学部絵画専攻 卒業
・2022年 個展 Modeste 東京・八王子
・2023年 World Art Dubai 2023 (アラブ首長国連邦・ドバイ)
・2023年 ワールドツアー東京展 GALLERY21 東京・台場
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
幼い事から絵に親しみ、周囲からも評価されていた事から、幼少期から自身を持ってイラストを描いたり、学級新聞の挿絵などを担当するなど、絵に対して意欲的だった真田希。
成長と共にその情熱はますます高まり、彼女は美術大学に進学し、油彩を専攻した。
しかし在学中、何をどう描くべきかというテーマを見つけることができず、卒業する頃には絵を描くことが苦痛になってしまう。
自分なりに答えを出せたと思っても、その作風を否定的に評されることもあって、何を信じて良いのかが判らなくなり、疲弊しきって一度は絵から逃げた時期もあったという。
しかし、様々なライフステージにおいて、アートは彼女に寄り添い続けた。
紆余曲折を経て、現在は美術の指導者と表現という2つの顔を持つ真田は、独自のアートを国内外に発信している。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
真田:美術科のある高校に進学した事が、絵の世界に入るきっかけでした。その後、美大に進学し、卒業後も働いたり、結婚・子育てをしながらも、ぼちぼちと描き続けていました。自分の立場がどんなに変わっても(会社員、主婦、奥さん、お母さん…)絵を描く事で、自分を保つ事ができたのだと思います。描く事で、自分を癒していました。
祖父が亡くなって火葬場で待たされた時や、東日本大震災の時、絵画に人を癒す力や、人に寄り添う力を持たせる事はできないかと思った事も、創作を続けるきっかけになっていると思います。
二コラ・ド・スタールが好きで、真田は大学時代から彼の作風を模倣し、コテコテと盛り上げた絵具のテクスチャーを生かした抽象表現に取り組んでいた。
油絵の具を幾重にもキャンバスに重ね、失敗したと思った場所もを塗り消しながら描き進めていく。思考錯誤、閃きと反省の全てが内在させることで、作品に深みと奥行きが生まれるのである。
また 大学入学したての頃、彼女は美術館でマーク・ロスコの作品を直に見て、その色面表現に大きな衝撃を受ける。
作品群に囲まれた その瞬間、まるで真空状態の中に身を置いたような、そんな不思議な感覚に包まれた。
こうした経験を、自分も人に与えられる描き手になりたい。
それが真田の表現者としてのアイデンティティの芽生えであったかもしれない。
具象的に何かを描こうとすると、どうしても鑑賞者が作品世界について想像を膨らませる余地が狭まってしまう。
だが抽象絵画には、見る者に自由な想像を許してくれる懐の深さがある。それが何よりの魅力だ。
小学生で図工指導にあたった際は、教材として水彩を扱い、水の分量次第で厚くも薄くも塗れるその特質にも心惹かれ、油絵以外の画材に関心を寄せるようになる。
教鞭をとる場が高校に変わってから、彼女は授業内で工芸も受け持つようになり、教材研究をすればする程、夢中になった。
染織や革細工に、木材の加工・・・作業に打ち込んでいる間は、「己」が徐々に「無」へと還り、まるで写経をしているような感覚であるのだそう。
そうした精神性は勿論、古来より伝わる魅惑的な文様の数々や、黒と金を基調にした日本人独特の「粋」な色彩センスが、真田の心を捉えて離さない。
はじめは そうした魅力を油絵にも取り込めたらと考えていたのだが、最近は工芸そのものが表現手段になってきているという。
GIFT展で披露される真田の新境地・・・幕開けが非常に楽しみである。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
真田:今回の展示は、今までと少し変わって、工芸的な作品が加わってくる予定でいます。自分が高校で工芸を教えている影響もありますが、生徒に教える事で、私が日本の伝統的な美に惹かれていきました。現代においても、昔の人のように、生活の中で愛玩するような、手に取って鑑賞できるような、日常的に美を身近に感じて心豊かな毎日送る、そんな体験や経験をGIFTできるような作品作りを目指しています。1人でも多くの方に、作品を迎えていただけるよう、日本の伝統美を自分なりに追及していきたいと思っています。
大切な祖父を失った時、その喪失感から立ち直るためには、絵を描くしかなかった。
震災の報道を見聞きして無力感に打ちひしがれた時は、ただ祈りを込めて絵筆を動かす他なかった。
そうして生み出された作品は、まさに「心」そのもの。
誰かの真心に心を動かされたり、救われたりするように、心の結晶であるアートには人を癒す力がある。そう真田は信じている。
また 彼女にとって創作とは、とてつもなく長い時間をかけて己を見つめなおす時間。
どこに正解があって、それを正解と判断する自分はどこから来ているのか・・・
アートのおかげで自分と根強く対話する術が身にいた為、どんな事態を前にしても冷静沈着でいられるようになり、自分が“生きやすい”考え方を手に入れられたと語る真田希に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
真田:基本的に全ては満たされていると思います。もし現代社会に欠落している事があったとしたら、それは『自分が既に満たされているという感覚』ではないでしょうか?みんな、自分が完璧だという事を忘れてしまって、欠落に焦点を当て過ぎています。
私自身は欠落を感じる事はあまり無いです。
(取材/執筆:大石)
真田希の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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instagram: @nozomisanada
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「今は色んな事をやりたいと思っています。色んな作品が出来上がってくるのを楽しみにしていてください。」by 真田希
《 真田 希 プロフィール 》
岐阜出身
東京都八王子市在住
東京造形大学 卒業
現在 複数の都立高校で美術•工芸の時間講師をしながら自由に過ごしている。
神社、国宝、高尾山、多摩御陵、縄文土器や土偶、サッカー観戦、フットサルが好き。わりと多趣味。
子育てを経験して圧倒的な視野の広さを得る。
2023 ワールド•アート•ドバイ参加
ワールドツアーイタリア•ローマ展 参加
2022 個展『JOY TO THE WORLD』東京•八王子