藤崎レドin GIFT2024
会期:2024年9月12日(木)~9月15日(日)
会場:Gallery IYN
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藤崎レド 経歴
・『クラッシュフィーバーTwitterイラストコンテスト』
2020年
男性ユニットデザイン部門 優秀賞
2022年
男性ユニットデザイン部門 優秀賞
女性ユニットデザイン部門 入賞
2023年
男性ユニットデザイン部門 最優秀賞"
・2022年出展(Gallery IYN)
4月『わたしの可愛い〇〇展 vol.2』
10月『童話展 ~光と闇の物語~』
11月『mini額 展』
・2023年出展(Gallery IYN)
1月『Art Planet vol.2』
9月『かわいいスイーツ』展
『舞・POP JAPAN展』
・2024年出展(Gallery IYN)
4月『花とスイーツと、猫展』
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。
高校生時代、SNSを通して様々なクリエイターの作品を鑑賞する中で、藤崎レドは とあるイラスト作品に大きな衝撃を受ける。
こまやかに描きこまれ、全体に光沢感を感じられる作風に「デジタルイラストだな」と思ったが、実はコピックマーカーで描かれていた。
それまで藤崎は、コピックはデジタルイラストと違い、原色に近い濃い色でベタ塗りをする画材と感じていたのだが、その印象はがらりと一変。
どうしたら自分も同じような表現ができるだろうかと、彼女は独自に技法の探求を始めた。
その学びの基礎姿勢は、様々な作品を見て考察すること。
自分がデジタル作品のようだと感じたその要素は何であったのか、デジタル作品の特徴、本質とは何なのか。かなり意識をして、デジタルイラストを鑑賞するようになったという。
また ゲームのキャラクターイラストを見ることも好きで、その際も「どんな色使い・塗り方をしているのだろう?」「なぜここの部位にこの色を選んだのだろう?」「自分がこの絵を見て『好き』と感じた理由は何だろう?」と、自身の創作の参考にするために、描き手の意図を汲み取ろうと試みる。
藤崎の描くイラスト作品は、彼女が沢山のクリエイターの作品から吸収して得てきたものに支えられ、高められているのである。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
藤崎:幼稚園の時から既に絵を描くのが大好きで、チラシの裏、メモ帳、コピー用紙、自由帳…紙とペンがあればどこでも黙々と描いているような子どもでした。
作品づくりのメイン画材であるコピックは、小学6年生くらいの時に当時の絵描き仲間の友人が使用しているのを見て知りました。
お試しで貸してもらった時に、今まで色塗りで使っていた子ども用色鉛筆や100円で全色揃った水性カラーペンとは全然違う色味と使い心地、そして絵の具よりも楽しく手軽に使えることに感動して必要な色をちまちまと集め始めました。
小学生の時は「オシャレ魔女ラブandベリー」「きらりん☆レボリューション」「まほちゅー!」「ショコラの魔法」「イナズマイレブン」が大好きで、模写をしたり、オリジナルの女の子に衣装を着せた絵をたくさん描いていました。
中学生の時はインターネットが使えるようになったことと「うごくメモ帳」がきっかけでオタクまっしぐらでした。
一次創作を始めたのはこの頃で、棒人間、擬人化、異能力キャラを作ることにハマっていました。
深夜アニメを気になったものは片っ端から録画して見ていた時期でもあるので、創作にも見ていたアニメの影響を強く受けています。
特に「悪魔のリドル」は女の子が武器を持って軽快に戦う姿がカッコよくて、可愛い女の子がする悪い顔やダークさにドキドキして好きでした。
ラノベ原作やラブコメ系、乙女ゲーム原作のアニメも好きでしたが、2012〜15年あたりの戦闘シーンがあってカッコイイ曲調のアニメOP/ED、裏に闇があるようなキャラクターの方が好みに刺さったんでしょうね笑
高校生になってTwitterやPixivを始めて、ある日偶然目にしたイラストがデジタルかと思ったらコピックイラストだった事に衝撃を受けた経験をしました。
デジタルイラストが主流となっている昨今だからこそ、「一瞬デジタル絵に見えるアナログ絵」の驚きを皆さんにも感じて欲しくて自分のアナログ絵描きとしての目標にしています。
現在はイラストとは全く関係の無い職種で働きながら休日に作品づくりをしています。
絵は基本的に独学です。
サイバーなキャラデザや仮想空間を舞台にした世界観に惚れ込んで個人的に長年続けているソーシャルゲームをプレイしたり、TRPGでキャラクターデザインをする中で「自分はこういう要素が好きなんだな〜」というのを強く意識し始めました。
「好きな要素」を持つキャラを見つけた時は嬉しくなりますし、自分の「好き」を最大限に詰め込んだ絵を描く時は「見ろ!!これが私の性癖だ!!フフン!!」というなんだか自信に満ち溢れているような楽しい気分になれる事に気づきました。
『自分の「好き」を最大限に詰め込んだ、一瞬デジタル絵に見えるアナログ絵』
これが私の絵描きとしてのテーマです。
藤崎にとって、ゲームは単にプレイを楽しむだけでなく、自身の好みを発見する切っ掛けを与えてくれるものであるという。
少女のキャラクターであれば、ロリータファッションに強く魅力を感じ、男性であれば中性的な雰囲気のキャラクターが好き。
オッドアイを持つ人物にも心惹かれるなど、そうした嗜好にゲームを通して気が付いたのだった。
自身の作品にはあまり自信がないため、コンテストへの出展には躊躇してしまうという藤崎。しかし「クラッシュフィーバーTwitterイラストコンテスト」は、大好きなゲームのキャラクターデザインに選ばれるチャンスであるからと挑戦を決意した。
数年間に渡り応募を続け、徐々に成績が上がり、昨年は最優秀賞に選ばれた。
それは、藤崎の“見て学ぶ”という努力姿勢によって実った結果である。
コンテストの度に、彼女は最優秀賞作品と自己作品をじっくりと比較した。
自分には何が足りなかったのか。最優秀賞作品は、どんな要素が受賞の決め手であるのだろうか。自分なりの推察を次回作に生かし、その繰り返しによって昨年の成果を勝ち取ったのだった。
向上心と探求心に裏打ちされているからこそ、藤崎のイラスト作品に、鑑賞者の心引き付ける強い力が備わっているのだろう。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
藤崎:ぜひ私の「好き」を見て楽しんでいただきたいです。
共感していただけたり、自分のアナログイラストを見て「一瞬デジタルに見えた」と思っていただけたらとても嬉しいです。
優れた技術や感性を持つ人々の絵を見て、それを自身の糧にしてきた藤崎だが、他者と己を比較するが故に自信を失い、幾度も筆を折ろうと考えたことがあるという。
特に仕事が多忙を極めた際は、絵を描くためにの貴重な時間である休日も絵筆をとることが出来ず、「他のクリエイターとの実力の差が開いてしまう」と焦燥感に駆られた。
また、制作に着手できたところで、思うような描画ができず、更に精神的に追い詰められることも・・・
ようやく状況が落ち着いたのは、「自分は飽く迄も趣味で描いているのだから」と割り切れるようになったから。
たとえ余暇に絵を描くことが出来なくても、そのことで自分を責めはしない。
また、ほんの少しでも落書き程度に筆を動かせたなら、上々ではないか。
そう考えることで、彼女は自分と、自分のアートを守っているのである。
生みの苦しみを味わいもしたが、彼女にとって絵を描くことは「自身の思考感情を追求・整理し、表現できる大切な手段」であるという。
もとが努力家気質なので、苦手意識のある風景描写や、細々としたモチーフを画面いっぱいに詰め込んだ作品に挑みたいとも考えているが、そこは自身のコンディションを見極めながら、できる範囲で取り組みたいと藤崎は語る。
彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
藤崎:「現代社会」というと少し異なる話になるかもしれないですが、有料レベルの講座が無料で学べたり、SNSなどあらゆる媒体でイラストを見る機会が多くなった昨今、「流行」「見栄え」「目に見える評価」が重要視されているような気がします。
そしてそういった要素から「劣等感」といったマイナス感情を抱いてしまう事も増えていると思います。
私自身ももちろんSNSでもGalleryIYNさんでの展示でもたくさんの人に見てもらいたいですし、お迎えしていただければ作品やキャラクターだけでなく自分自身も『評価された』ように感じて嬉しくなります。
ただそのためには技術的に上手くなる必要があると思っています。
楽しく学んで成長できれば良いのですが、私は不器用なのに変なところ完璧主義なのでいつの間にか雑然と「上手く描くこと」を意識してしまい、楽しく描くことが出来なくなっていました。
酷い時はSNSを見れば目に入るあらゆる物と自分を比較して劣等感を感じ、仕事から解放されて限られた休みの時間に何か描かないとという義務感…描いても上手くいかない評価されない…と絵を描くこと自体がストレスの原因になって筆を折りかけた時期がありました。
現在も技術的な面でどうしても「上手く描くこと」を意識してしまう部分はありますが、苦手なことは無理しない、楽しく・自分の「好き」を大切にして絵を描いています。
そういった経験から、現代社会には見栄えや評価を気にせずゆっくりと楽しむ時間と心のゆとりが必要なのではないかと感じます。
(取材/執筆:大石)
藤崎レドの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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《 藤崎レド プロフィール 》
藤崎レド(ふじさき れど)と申します。
『自分の「好き」を最大限に詰め込んだ、一瞬デジタル絵に見えるアナログ絵』をテーマに、ふんわりかわいい女の子を描いています。
「白髪ロリィタオッドアイ少女」と「サイドテールおリボン中性顔お兄ちゃん」と「ダークサイド系スパダリスーツおにいさん」が好きです。