戌井まと in GIFT2024
会期:2024年1月19日(金)~1月22日(月)
会場:Gallery IYN
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戌井まと 経歴
・高校、大学にてイラストサークルに所属
・2021年11月12日~11月23日 「夢宙」出展 (Gallery IYN)
・2022年8月18日~8月29日 「私の世界 vol.2」出展 (Gallery IYN)
・2023月3月31日~4月9日 「幸せの花園 vol.3」出展 (Gallery IYN)
・2023月6月23日~7月2日 「青と藍の境界線 2023」出展 (Gallery IYN)
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
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「自己主張がうまくできない」といった、自身の悩みを小説の中で描いてみる。
その人物を導いてくれるような、反対の性格の人物を登場させ、二人の交流の中で成長させてみたりする中で、自身は悩みとも向き合い、どうすれば良いか考える。
悩みを客観的に見直す作業でもある創作活動の一環として、小説内の人物を描き始めたのが、戌井まとのイラストレーションの原点だ。
情緒が不安定になりがちだという彼女は、創作によって心のコンディションを整えて生きて来た。
社会人になってからも、しばらくは小説投稿サイト「エブリスタ」で作品を発表していたが、執筆のためのまとまった時間がとれなくなり、現在はイラストの方がメイン活動になっている。
職場の昼休憩にタブレットでラフ画を描くなど、隙間時間を見つけては描いているそうだ。
ただ時間が無為にすぎるのではなく、確かな成果が残るという達成感から、毎日が充実しているという。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
戌井:創作をはじめたきっかけ、というはっきりとしたものはないかもしれません。
物心ついた時から絵を描いていたのですが、絵を描く中でオリジナルのキャラクターを創り、ストーリーを考えたり、そんな風に気づいた時には絵を描くようになっていました。
創作を続けていく中で、例えば自分の悩みの一部を投影したようなキャラクターを創ってその悩みを解決するために奔走させたりするようになりました。そのうちにそうやって自分が創る物語が同じような悩みを持つ人に届けばいいなと考えるようになりました。
絵の制作に関して、多くのことを学ばせてくれたのは総合大学のイラストサークルだった。
人文学部専攻だった彼女の他に、様々な専門分野を持つ学生が「イラスト」という共通の趣味によって集まったその場で、あらゆる知識、考え方に触れることができた。
和気あいあいと、お喋りに花を咲かせつつ、各々の持ち味を生かした絵を描いていく。
描き方を教え合ったり、感想を述べあったりしながら、学友と過ごした日々はいま思い返しても色あせぬ眩い青春だ。
興味をもった民族衣装について詳しく調べるなど、制作に取り入れられそうなものについて、積極的に勉強するというスタンスは、学生時代に身に着き、その教養は戌井にとって掛け替えのない財産である。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
戌井:誰かの気持ちを励ましたり支えたりできるようになりたいと思っています。
小説などの文章と違って言葉を使わない分、表現方法に迷っていますが、見てくださった方の心の隅に置かせてもらえたらなと思います。
SNSで絵を発表していると「いいね」の数の少なさから、「自分の絵など、評価に値しない、見る価値もないものではないか」と、しばしば自信を失ってしまうという戌井。
筆を折ろうとしたこともあるが、気が付けば頭と手が勝手に絵を描こう、描こうとしており「自分は描かないと生きていけない人間なのだなぁ」とじている。
描き続けることができる事、それこそが才能なのである。
落ち込むことはあるけれど、作品を発表するからこそ、励ましや応援の言葉を貰えることもある。
水底を照らしだす眩い光そのものであるような女性像が印象的な「深海より星の瞬きを」は、過去作「星の海に沈む」にあたたかい感想をくれたフォロワーへの感謝の思いを込めて、同一のテーマに再び取り組んだそうだ。
現在はイラストレーションしか描いていないが、いずれは水彩や油彩で絵画にも挑戦してみたいとう戌井は、教本を集めているらしく、今後の作風の発展が楽しみだ。 悩みを抱えながらも前進を続ける戌井まとに、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
戌井:自分自身の欠落しているところ・・・絵を描いていても他の人みたいな鮮やかな色彩感覚だったり、見映えの良い構図なんかも私はまだまだ描けないし、他の方の絵を見ていて自分はまだ画力が足りないなと落ち込む日々です。
ですが、ふとした瞬間に変化を感じたり、普段から絵を見ていてくれている友人から上手くなったと褒めてくれるのが嬉しくて、それだけでもまだまだ頑張れるなと思えます。
(取材/執筆:大石)
戌井まと の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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戌井まと のSNSも、是非ご覧ください。
instagram:@mato1nu1
X(twitter):@Mato1nu1
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《 戌井まと プロフィール 》
学生時代、イラストサークルに所属。
ギャラリーIYN様にて出展回数数回。