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霧村蛇月 in GIFT2024


会期:2024年3月7日(木)~3月10日(日)

会場 Gallery IYN / Gallery IYN


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赤ずきんのイラスト
「 赤ずきん 」

霧村蛇月 経歴


・幼少期から、よく絵を描いて過ごす。一時期はファッションデザイナーを夢見ていた。


・中学生からオリジナルのキャラクターイラストを描き始める。


・高校時代、スマホのアプリでデジタルイラストを描き始める。


・東北芸術工科大学文芸学科卒業。

編集を主に学び、卒業制作には出身地の土地擬人化本を作成。


・2023年「天使と悪魔展」出展 (Gallery IYN)



 

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。















とにかく絵を描くことが好きで、小学生時代、自由帳はすぐに絵で埋まってしまったという霧村蛇月。


オリジナルのキャラクターイラストを描くようになったのは、中学生から。

ゲームで遊ぶことにも夢中だった彼女は、ゲーム内で自身が作成したキャラクターの言動や行動心理を裏付けるため、細かな設定を考えるようになる。

個性豊かで、深みのあるキャラクターを創造し、ゲームの中だけでなく、霧村は彼等をイラストや小説の中でも活躍させた。


創作すること、表現することが楽しくて仕方がなかった霧村だが、大人の社会は往々にして、娯楽よりも学業に力を注ぐ模範的な優等生たれと子供に求めがちだ。

周囲の希望や期待に反したことしているという後ろめたさと、描きたい情熱を抑えきれないもどかしさ。

そんな葛藤は、物事を決して単純には捉えず、あらゆるものの表裏を見据えようという考えにつながり、霧村の描く作品は、明るさの中にも陰りが感じられる、光と影の融合した世界だ。



Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


霧村:一次創作のきっかけになったのは、中学2年生当時に見つけたPCオンラインゲームです。自分で作ったキャラクターの内面を考えるうちに、そのキャラの生い立ちや環境、更にはそれを取り囲む国へ想像が膨らみました。今はそれを基盤に、こんな国があったら、こんな世界があったらという想像で創作をしています。


創作コンセプトは沢山ありますが、今回のコンセプトは「光には影が付き纏う」です。キレイなものだけを語るお話は、やっぱりどこか狂気じみていると感じたことがありました。人間を現すなら、やはり闇を語るのが適切だと思ったんです。


美女と野獣のイラスト
「 美女と野獣 」

高校生までの生活とは一変し、芸術工科大学に進学した霧村は、土に水が染み込むように、様々な表現手段と知識を吸収し、学生生活を謳歌した。


当時はイラストよりも小説執筆に力を入れていたことから、専攻は文芸学科。

雑誌を作り上げるために、企画から取材方法、記事執筆方法、製本作業までを学んだり、講義内容はどれも刺激的で面白かった。


また学科以外の授業もとても興味深く建築学、地質学、民族衣装についての服飾史など、あらゆる知識が創作の糧となった。


恩師に薦めらて読んだアゴタ・クリストフの小説「悪童日記」は、その巧みな登場人物の描き分けが霧村に衝撃を与え、今も彼女のキャラクターイラスト制作時のひとつの指針になっている。 創作活動をしていなければ、入ることもなかった学校。

知り合うこともなかった教員や学友たち。

触れることもなかった学問・・・


現在は小説よりもイラストレーションがメインだが、大学時代に得た多くの宝は、彼女の創作世界に深みを与えている。



Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


霧村:私の作品では、光の中の闇を感じてもらえたら嬉しいです。

例えるなら、幸せで充実した日々に感じるふとした不安のような。

幸せなだけのものは、いつか飽きます。でも、苦しいだけのものも我慢ならない。

幸と不幸はバランスがよくないと、生きることに飽きるんです。


この展示では、童話の裏面をイメージしてそれぞれの絵を描いています。人間は欲深くあってこそ人間らしいと思っているので、見てくださる方には彼らの欲や闇に魅入ってほしいですね。そう描けていると良いです。


人魚姫の創作イラスト
「 人魚姫 」

「マッチ売りの少女」からは“理想”

「不思議の国のアリス」は“狂気”

「赤ずきん」は“武力”


GIFT展では、霧村が数々の童話から感じ取った言葉をもとに築き上げた、独創的な世界が披露される。


「ブレーメンの音楽隊」や「人魚姫」などのメジャーな物語から、「三枚の蛇の葉」や「海におちたピアノ」といった、あまり広くは知られていない作品など、彼女が取り上げる童話の幅は広い。


童話編纂者、童話作家のグリム、アンデルセン、ルイス・キャロルを描いたものも含め、霧村ならではの解釈で描かれる合計19点のイラスト作品に、ぜひご期待頂きたい。


絵を描けない日は辛くて仕方がないほど、創作への揺るぎない情熱を持ち続ける霧村蛇月に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


霧村:自分の欠落は、やっぱり物事を肯定的に捉えられないことですね。

何でも悲観的になったり、否定的に捉えたりしてしまうことってあるじゃないですか。それなんですよ。それがほぼ常にあるんです。

自分の作品に価値を見出してほしいのに、自分に価値がないと思ってしまう。それもある意味、光の中の闇だと思って何とかやり過ごしているんですが。

自分の活動を否定された時期がしばらくあったものですから、どこかで認めてほしいという思いはあるんだと思います。

ですがその欲深さを作品にできるなら、この欠落や欠点も悪くはないと思えます。対人関係では要注意なものなんですがね!


(取材/執筆:大石)

 


霧村蛇月の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


霧村蛇月のSNSも、是非ご覧ください。

X(twitter): @47mikoto3510

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霧村蛇月へのお仕事ご依頼、お問合せはX DMまたは下記アドレスへ↓

kirimuratazutazu@gmail.com



《 霧村蛇月 プロフィール 》


霧村蛇月(キリムラタヅキ)と申します。

ご覧いただきましてありがとうございます。

まだまだ駆け出しの絵描きですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

童話や星が好きで、たまにはポップな絵を描こうと思ったもののダークな絵になりました。

おそらく光と闇の世界が好きだからでしょう。好きな気持ちには無意識も逆らえなかったようです。

今回は「ダークな童話」をモチーフに描きました。童話の中の誰で何なのか、考えながら見ていただくと楽しいかもしれません。

童話は教訓のためにあるとも言われるように、原作は惨い終わり方をする作品も少なくありません。その暗さを感じていただけたら嬉しいです。













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