星 架月 in GIFT2024
会期:2024年10月11日(金)~10月14日(月)
会場:Gallery IYN
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星 架月 経歴
・AAA Gallery 「アナログ×デジタル展」出展
・Gallery IYN で展示会 複数回参加
※写真は光調整などの加工をしております。
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※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。
創作は、自分の人生においてなくてはならないもの。
そう語る 星 架月は幼少期より絵に親しみ、高校生時分に上級生から「イベントに置くものが足りないから、なにか描いて」と頼まれたことを切っ掛けに、不定期ではあるが自身もコミックマーケットなど同人イベントに参加をするようになった。
二次創作活動を通じて彼女は、普段接する機会の少ない大人たちと交友を深める。
彼等は“人生の先輩”であると同時に、共通の趣味を持つ“仲間”だ。
年少者であったために いつも奢って貰うばかりだったが、遠慮する彼女に、こんな言葉をかけてくれた人があった。
「あなたが大人になったら、若い人にお返しをしてあげて下さいね」
たくさんの優しさと趣味を楽しむ喜びに包まれて、また世代を超えて様々な価値観に触れて成長した星は、現在はもっぱら一時創作に徹して作品を発表している。
素晴らしい仲間と巡り合えることが二次創作の魅力だが、どうしても使える時間と体力には限りがあり、彼女の持てる力の全てはオリジナル作品に注がれる。
既存の作品への愛着、情熱を誰かと語り合うためのツールが二次創作であるならば、一時創作はとことん自分と向き合い、その世界観を可視化する行為。
自分の胸の内にだけ存在するものを掘り起こし、納得のいく仕上がりになるまで試行錯誤を楽しんでいるそうだ。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
星 架月:小さい頃から漫画が好きでよく模写したり、オリジナルの漫画を描いたりしていました。そのうち二次創作をするようになり、すごく素敵な水彩の絵に出会いそれをきっかけに水彩を使いはじめました。あの絵は今でも心に残っています。
1枚絵はVOCALOIDというジャンルで動画用のイラストを描くようになり、じっくり1枚絵に取り組むことを覚えました。1枚絵にどんな物語を詰めるのかが楽しいです。
伸びやかに水に広がり、また滲み、他の色と響き合って得も言われぬ色調が浮かび上がる・・・
水の配合や、色の塗り重ね方、筆致の生かし方などにより、多様な表現が可能である水彩絵の具には「自分の知らない手法が、まだまだきっとあるに違いない」と、星は考えている。
重厚で、色に密度が感じられる画面が彼女の持ち味だが、絵具をしっかりと塗り込むことが癖になっているために、淡く柔らかな描画は苦手なのだとか。
水彩の特質も存分に生かしつつ、自身の個性も発揮する・・・それが今後の課題であるという。
チョークや他の描画材料を用いた混合技法にも興味を示しており、画材と遊びながら作風を進化させていきたいと、彼女は次なる目標を見据えて模索を続けている。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
星 架月:絵を見た時少しほっとするような、幸せな気持ちになるような、ほんの少し癒しを与えられたなら嬉しいです。
少し時間が経った頃またあの絵が見たいなぁと、ほんのり思い出して貰えたならとても嬉しいです
作品の着想は、心身共にリラックスできる入浴時に得られることが多い。
参加する展覧会のテーマも踏まえつつ、「どんな雰囲気の作品が面白いだろう」と、浴槽の中で星は考えを巡らせる。
「作品は、見る人それぞれの感性で自由に楽しんでほしい」と考えているが、幾通りか解釈ができるような場面設定やモチーフの選択をするよう心掛けているという。
そうしてイメージを膨らませて描き出そうとするのは、強烈なインパクトを放つ類のものではなく、鑑賞者の心にさり気なく寄り添うことが出来る作品だ。
見る者の一瞬で虜にするようなアートも勿論素晴らしいが、それは少しばかり恐ろしくもある。
月並みな描き方であっても、モデルへの愛情がしっかり伝わってくる人物画や、何の変哲もない景色を優しい眼差しで捉えた風景画・・・そうしたものにこそ魅力を感じ、自身の描く作品もまた その様にありたい。そんな風に星は話してくれた。
制作に向かう際は、「どうすれば作品がより良くなるか」唯それだけを考える。
強い向上を持つ彼女に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
星 架月:欠落と言うよりもあまりにあらゆるモノが飽和し過ぎているなと思います。一人の人間に抱えられない程多くのものがあって、またそれ等がすごいスピードで移り変わっていく、生活も心も余りに忙しくて余裕が無いのかなと、感じています。
そんな日常に一時安らぐ瞬間になりたいものです。
(取材/執筆:大石)
星 架月の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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《 星 架月 プロフィール 》
星 架月(ほしかつき)
透明水彩をメインに絵を描いています
時折デジタル作品を描くこともあります
かつては二次創作を通じて多くの人と出会い自分の世界を広げることができたと思っています
大なり小なりイラストや絵は誰かに何かを残していくものだと思います
私の絵で、日々を思う気持ちから一瞬でも離れ安らぎや優しい心を感じて貰えたら幸いです。忙しい世界に一時の安らぎになりますように