いもねこ大佐 in GIFT2024
会期：2024年10月31日（木）～11月3日（日）
会場：Gallery IYN
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いもねこ大佐 経歴
・「MESSAGE展vol.2」出展 (Gallery IYN)
・三部作展「十二の擬人化」出展(Gallery IYN)
・「MESSAGE展vol.3」出展(Gallery IYN)
色鉛筆の優しい色調とタッチで描かれた、動物たちの暮らす夢の国。
まるで童話の世界のような愛らしい作風が魅力的な いもねこ大佐 だが、心の引き出しの中にはメルヘンの欠片だけでなく、実に多くの嗜好・知識・感性が仕舞い込まれている。
少女時代の彼女は、家の中ではよく本を読み、また絵画や好きなキャラクターの模写をするなどして過ごす一方で、戸外ではサッカーをしたりザリガニ釣りを釣ったりと、わんぱくでお転婆だった。
童話の世界などの“可愛らしいさ”、神話の世界の“美しさ”にも心惹かれるが、同時に戦隊ヒーロー番組など“カッコよさ”にも胸が高鳴る。
ミニ四駆も好きで、車や機械全般にも興味を示し、その関係の学校に進んだこともあって学生時代はバイクなどのスケッチをすることも多かったそう。
大学を出て、結婚をして、ふと「自分に出来る事、やりたい事は一体なんであるか」と考えた際、心に浮かんだきたのは「絵を仕事にしたい」という思いだった。
写実的なイラストからデフォルメしたキャラクター、動物、人物、機械・・・と、いもねこ大佐 が描くことの出来る画題のジャンルは幅が広い。
その中でも特に「あったかい絵柄が好きだよ」という夫の言葉が指針となって、彼女の針路は定まった。
言葉で尽くせぬ程の大きな愛情で彼女を包み込んでくれる夫の存在がなかったら、これ程までにぬくもり溢れるイラストは描けなかったかもしれない。
その後は更に子等のぬくもりも加わって、いもねこ大佐の作風は一層あたたかく、また子供ならではの視点・感性に触れて増々の広がりを見せている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
いもねこ大佐：コンセプトはまほうが息づくおもちゃの世界。
創作を始めたきっかけは、こどもの頃からのあそび。
あそびの中でイメージしたものを絵に描いたり、色々なものを作っていました。
それを仕事にしたきっかけは、結婚し夫からたくさんのぬくもりをもらったこと。
今度は自分も作品を通してたくさんの人にぬくもりを届けたい、たくさんの人を笑顔にしたいと思い、イラストのお仕事を始めました。
ココナラや直接販売で実績と経験を積み、妊娠と出産を期に休業。
妊娠と出産という大仕事を終え、ずっと夢だった絵本作家になるため、今新しくスタートをきりました。
こどもたちの想像力いっぱいのあそびの世界に今の自分の想像力と創造力を合わせたらどんな世界が広がるだろう。
きっと想像を超える大冒険が始まるに違いない！
そんな思いから、おもちゃをテーマに描き始めました。
今度はわくわくとトキメキを創作に織り込んでお届けしていきたいと思います。
アイコンイラストにラインスタンプ、ポストカードやポスターの図案に、動画の背景イラスト、結婚式のウェルカムボード等々・・・
あらゆるジャンルの仕事に意欲的に取り組むことで、いもねこ大佐の描画の幅は更に広がった。
絵はずっと我流で描いてきたので、「自分の描き方は間違っていないだろうか、クライアントに満足してもらえるだろうか」という不安もあった。
しかし、家族の似顔絵を手掛けた折に、子供が飛び上がって喜んでくれている様子の写真をメールで送って貰ったこともあり、そうしたクライアントの言葉、笑顔の数々に自信と勇気を貰うことが出来たという。
だが、納品までには何度も打ち合わせを重ねて要望や修正箇所の確認をする中で、思いの外 完成までに時間を要してしまい、またモデルの魅力をきちんと捉えられているだろうかというプレッシャーも大きく「私はどうも似顔絵は苦手なようです」と、彼女は語る。
多様な仕事を経験することがなければ、己の得手不得手も知ることもなかっただろう。
絵の腕が磨かれただけでなく、自分を見つめ直すことが出来たという点も含めて、休業するまでの日々はとても有意義で充実していたようだ。
いもねこ大佐は今、“絵本作家”という目標に向って、新たなステップを踏み出したところだ。
手探りで進む道だが、これまでの道のりとて予め引かれたレールがあった訳ではない。「当たって砕けろ！」 そんな意気込みで、彼女は夢に挑まんとしている。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
いもねこ大佐：わくわくとトキメキ、癒しをお届けします。
心から惹かれる絵や作品には魂が求める大切な記憶の欠片が入っていると思います。
自分の描く世界にも誰かの幸せに繋がるカケラが入っていたら嬉しいです。
見ているだけでわくわくしちゃうような、楽しんでもらえる展示にしたいと思います。
もしも、“ワクワクする気持ち”“遊び心”を失ってしまったら・・・毎日の生活は精彩を欠き、空気のしぼんだ風船のように、人生は張り合いのないものになってしまうだろう。
いもねこ大佐 は、自分の心も、鑑賞者の心もパッと明るく元気づけられるような、そんな作品作りを目指している。
愛らしいものを見て「わぁ！」っと感嘆する気持ち、ときめきを届けられるようキャラクターはとことん可愛く、思わず抱きしめたくなる程の可愛さを追及。
また、背景はデフォルメをしつつも写実的な描画を心掛ける。画中世界に鑑賞者を引き込み、楽しんでもらう為の工夫である。
物心つく以前から始まり、現在も、そしてこの先も続くであろう いもねこ大佐 の創作活動。
人生の最後には、大好きな漫画作品「北斗の拳」における有名な台詞「我が生涯に一片の悔い無し」という心境でいられる程に、面白い作品をたくさん生み出したい・・・
そう笑顔で語る彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
いもねこ大佐：現代社会となると規模が大きすぎて難しいですね。人の数だけ色んな欠落があって、色んなサイズや形の穴ぼこが開いているイメージです。その穴にこっそり綺麗なものを詰めたら素敵な世界が広がりませんかね？w
自分に欠落しているものは方向感覚ですね。
マップを見ても迷います。都会や人混みに行くほどぶっ壊れている気がします。場所によっては全く迷わない時もあるので不思議です。
（取材/執筆：大石）
いもねこ大佐の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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