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ヒイズユタカ in GIFT2024


会期:2024年3月29日(金)~4月1日(月)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

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人物イラスト
「 seasons 」

 

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。















小さな頃の“遊び”といえば、絵を描いて独自の想像世界を膨らませることだった。

そんな ヒイズユタカは、保育園の頃には既にオリジナルの物語を作り、絵本として描いており、頭の中ではいつでも物語が展開していた。


漫画作品を読むようになると、ただストーリーを受容するのでなく「自分ならこんな話にするのになぁ」と考えていたという。


成長してからも彼女は絵を描き続けるが、絵は頭の中のストーリーを把握する手段でしかなく、作品として残そうという意識が薄かったため、大学生になるまでの作品は殆ど残っていない。

ただ思い浮かぶものをノートの端に描いては消して、また次のイメージを描いて・・・その繰り返しであったそうだ。


X(旧twitter)を始めた事が転機となり、SNSで自分も投稿をしてみようと思ったことから、きちんと作品を完成形で残すようになるが、見る見る内にスケッチブックの頁は湧き出るアイディアで埋まっていき、次第に部屋の中を大量のスケッチブックが占領するようになった。

部屋を埋め尽くしてもなお、ヒイズユタカが思い描くストーリーは待ったなしに進んでいく。


そんな訳で、収納場所の問題から彼女表現方法はデジタル画へと移行。

それまでは線画だけを描いていたが、デジタルなら着彩も容易に試せることからカラー作品も徐々に手掛けるようになり、私たちは今、より幅と深みを増したヒイズユタカの作品世界を目にすることができる。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


ヒイズユタカ:大人が忙しくしてる中、私はいつもどこかに預けられ、田舎すぎて、子供の頃は車がなければどこにも行けませんでした。絵や物語の世界でだけではどこにでも私を連れて行ってくれました。


鬼のイラスト
「 鬼と修羅 」

ヒイズユタカの描く人物は、頭部から角や植物、羽などが生えた姿が多く、それが被り物の様に顔を覆うことで、人物の表情は容易には読み取れない複雑なものになっている。


ずっと我流で描いてきたために、どちらかといえば自分の絵に自信を持てない質で、それ故に無意識の内に顔の描写で主張をしない、控えめな表現になっているのかもしれない。そう彼女は自己を分析するが、「秘すれば花」という言葉があるように、見えない部分があるからこそ画中の人物達は、全てをさらけ出す以上により多くのことを鑑賞者に語りかけているとも言える。


長年、線を用いて絵を描いてきたことから、作品の中で一番重要なものはやはり線であるとヒイズユタカは考える。

色は、作品のニュアンスを伝える補助係といったところだろうか。


アイディアが膨らむままに、白紙が埋まるまでイメージを描き記したいところだが、一枚の絵として完成させようとなるとそうもいかない。

それが且つての“落書き”と現在の”創作”の違いだ。

ただ描き込みを増やすだけではいけないし、かといって白抜きが多すぎても物足りない。絶妙な止め時はどこなのか、今も模索中であるという。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


ヒイズユタカ:感情を殺すことはできないと私は思っています。ただ、何の形であったとしても、きっとあなたは感情を表に出してやることができると思います。


人物イラスト
Art around the World vol.2〜 Beautiful展示風景より「 太陽のような君と 」

幼い頃から鳥や犬、虫などの様々な生命は平等であると考え、そうした万物を包み込む宇宙のことを思う時、他者の基準に合わせて自分を偽ったり、虚栄をはる行為はつまらない事であると感じられた。


しかし、成長と共に移り変わっていく環境は、いつでも自分を心のままにはいさせてくれない。


人に流されてて自分をごまかし、絵から離れていた時期もあったとヒイズユタカは語る。


だが自分を欺く事は、彼女にとてつもなく大きなストレスを与えた。

「このままではいけない」と感じ、現在は描きたいとう気持ちを決して封じることなく過ごしているそうだ。


どんな局面においても、結局のところ、自分を救ってくれるものは絵しかない。

「あなたは絵を描ける」と運命が手を差し伸べてくれたからこそ、今のヒイズユタカが在る。

そんな彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


ヒイズユタカ:明らかに、「個人」の信念や感情というものが蔑ろにされているこの世の中が好きになれません。

上っ面でなければこの世の中で生きていけないなら、私の腹の底からそれに抗っていく。だって私には上っ面が元々ないんです。


(取材/執筆:大石)

 

ヒイズユタカの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


ヒイズユタカのSNSも、是非ご覧ください。

X(twitter):@tonataro1999

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「がんばります!」by ヒイズユタカ



《 ヒイズ ユタカ プロフィール 》

ヒイズ ユタカ/Hiizu Yutaka

ただただ腹にある感情や、思っているけど言えないことなどを絵にする絵描きです。

人物描画と自然物の融合を描きがちです。

ご縁がありましたら、どうぞその時はよろしくお願いします。


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