箱目 in GIFT2024
会期：2024年3月29日（金）～4月1日（月）
会場：Gallery IYN
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箱目 経歴
・2023年3月「きゃわいい共和国～光～」出展（Gallery IYN)
・2023年7月「Art around the World vol.2〜 Beautiful」出展（Gallery IYN）
・2023年12月「MESSAGE展FINAL」出展（Gallery IYN）
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
子供の頃は あまり絵を熱心に描いくたりということはなかったが、高校生の頃になにとはなく授業中に好きなキャラクターなどを落書きをしてみて「自分にも描けるのかな？」と思った。
それが、創作の世界へ足を踏み入れる小さな一歩だった。
箱目が本格的に絵を描くようになるのは、その数年後。
SNSで目にする様々なイラストレーションに触発され、スマートフォンアプリで描画するようになり、成人してパスコンを購入後、ペンタブレットを使ってデジタルイラストに本腰を入れるようになった。
以前から小説を読むことが好きで、またゲームの二次創作をしていたこともあり、物語を思い描く習慣がついていた彼女の作品からは いずれもストーリー性が感じられ、実際 こまやかなキャラクター設定と状況設定がなされている。
それゆ故だろう。画中の登場人物たちの眼差しはとても意味深で、不思議な力で鑑賞者を作品世界へと引き込んでゆく。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
箱目：自分の想像する世界を、頭の中から出してみたくなった
箱目が特に好んでいるのはファンタジー小説だが、伝記作品や怪奇小説など、幅広いジャンルの本に触れてきた。
小学生の頃などは、図書館の蔵書を片っ端から借りて読んでいたのだそう。
彼女は、たくさんの登場人物の様々な感情について想像を膨らませ、また思考を深めていった。
喜びの形もひとつではないし、それは悲しみにおいても然り。
時には感情が屈折してしまうこともあるのだと、あまたの物語から教わった。
そんな彼女がこだわっているのは、涙の表現。
それは、感情のままに涙をこぼす泣き顔ではない。
悲しさをゆえあって直接的に顔には出せなかったり、もしくは悲しみを自覚していなかったり・・・けれども目からは止めようもなく零れ落ちてしまう・・・そんな心の雫を、心を込めて描いているのだ。
誰かを嫌悪したり、憎しみを抱えた表情は絶対に描かない。
自身のキャラクター達にはそうした負の感情を持たせたくないというのが箱目のポリシーだ。
画面上に表現されたピュアな思いは、鑑賞者の心を洗うかのように清々しく、透明感があって瑞々しい。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
箱目：人によって喜びや悲しみの感情にも色々あること
展示に向けて、表情に出ない感情の揺れ動きが描けたらと思う
「絵を描くようになって、様々な物ごとのなりたちや、これから辿る道のりに思いを馳せるようになった」と箱目は語る。
ふと目に留まった品物でも、どんな風に作られたのか、これからどんな人の手に渡って、どのように終わりの時を迎えるのか・・・と。
看護師を生業としていることから、死生観について考えることも多い事もまた、彼女の感性に影響を与えているかもしれない。
すべての終わりあるものに対しての、敬意と愛情。
これらを軸にして、箱目の独創的な作品世界は築かれているのだ。
仕事で疲れ切っていても、いつでも頭の中ではアイディアが膨らみ続けている。
創作を程よい息抜きにしながら、これからもどんどんイメージを形にしてきたいそうだ。
厚塗りやグリザイユなど、デジタル手法はまだまだ模索中で、今後の発展が楽しみである。
豊かな想像力と深い心を持つ箱目に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
箱目：感情を感じ取ろうとする心
（取材/執筆：大石）
箱目の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく！
箱目のSNSも、是非ご覧ください。
X（twitter）: @Hakom_e
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《 箱目 プロフィール 》
青を好む絵描人。