はち・ねこ画家 in GIFT2024
会期:2024年10月11日(金)~10月14日(月)
会場:Gallery IYN
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はち・ねこ画家 経歴
・大阪芸術大学美術学科卒
・公立中学校で美術科教員として勤務
・退職後イラストレーターとして活動
・2021.6「レインボー展」(gallery stuckboard)
・2023.4「猫展2023」(gallery IYN)
※写真は光調整などの加工をしております。
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中学校の美術教諭として勤務した後に、“ねこ画家”として活動を始めた はち。
当初は猫のデジタルイラストをメインに依頼を受け付けていたが、部屋に飾るための原画作品のリクエストを貰うようになり、そこから猫の肖像画を多数手がけるようになった。
もともと鉛筆デッサンが得意だったこともあり、それは彼女に一番適したアート活動と言えるかもしれない。
肖像画として併行して、猫と飼い主のコラボアイコンなどイラスト制作も継続しており、いずれにしても はち は猫の魅力を絵で表現すべく、参考となる資料をじっくりと観察してペンを走らせる。
キラキラとした目の輝き、もふもふと柔らかな毛並み・・・
数ある動物の中でも猫には特別に思い入れがあり、言葉で言い尽くすことのできないその愛らしさは、はち の心を捕らえて離さない。
猫を眺めること、描くことが何よりの癒しになるので、いつも時間を忘れて創作に没頭しているのだそうだ。
「絵を描くことに疲れたら、リフレッシュするためにまた猫を描くんですよ」と、彼女は朗らかに話してくれた。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
はち:子どもの頃から絵を描くことが好きで、高校生以降~友人や人のスケッチをよく描いていました。
「どうすればその人の空気感が絵に表せるのか」に重きを置いています。それは猫作家としての現在にも通じていると思います。
ちなみに猫を好きになったきっかけの大きな1つは、子どもの頃、台風の日に実家で保護した赤ちゃん猫との出会いです。私猫アレルギーなんですけどね 笑
はち が、芸術大学で絵を更に学びたいと考えた際、進学に向けて背中を押してくれたのは美術部の顧問教員だった。
彼女を はち が恩師と仰いでいるのは、進路を応援してもらっただけでなく、その親しみやすい人柄のおかげで、“大人”に対して必要以上に遠慮がちになってしまっていた 当時のはち の心を解きほぐしてくれたから。
父親が病に倒れて以来、はち は周囲の大人達との距離感を測りかねていた。
家族や親類は、決して はち をないがしろにしていた訳ではなく、むしろ手を差し伸べてくれていたのだが、彼女は「自分のことで心配をかけてはいけない」という思いから、どう接したら良いのか、頼ったら良いのか、わからなくなってしまっていたのである。
その戸惑いは学校の教員に対しても同様に感じていたのだが、顧問には不思議と心を開くことができた。
「いつも穏やかで、励まし上手だった恩師のようになりたい」
大学卒業後、はち もまた教師の道を進む。
教員時代、彼女の胸中には常に「かつての自分のように、周囲に上手く甘えられなかったり、思いを適切に伝えられずに苦しんでいる子供の力になりたい」という思いがあった。
高校であれば美術は選択科目であるため、絵を得意とする生徒が多く集まるが、中学校では得手不得手に関わらず、誰もが同じ課題に取り組む。
絵を描くのが苦手であっても立体作品で力を発揮する生徒もあれば、言葉でうまく気持ちを伝えられずにいる生徒が、絵の中でならのびのびと心の内を表現できることもある。
どんな個性を持った生徒でも、楽しいと感じられる表現を見つけられるようにと、はち は大学時代に学んだ様々な表現手法を取り入れて授業に望んだ。
子供たちに自身の可能性や新しい視野を教える手助けになっただけでなく、アートは、感謝の思いを伝えるための手段にもなる。
結婚という人生の節目にあたり、はち はこれまでにお世話になった大切な人たちへ、心を込めて絵をプレゼントした。
絵を描くこと、贈ることで人に喜んでもらえる嬉しさ、その感慨は、幼い頃からの夢だったイラストの仕事に取り組むにあたっての意気込みにも繋がったのだとか。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
はち:ただひたすらに、猫好きさんににやにやしてもらいたいです。
素敵な作品がネットで気軽に見られる今だからこそ、原画を見てもらえる機会をいただき感謝しています。
猫の可愛さ、空気感をぜひ味わっていただきたいです。
猫の肖像画を描く際は、依頼主から送られたモデルの写真をとにかく観察する。
この猫の個性は、特徴はどこか。その魅力を描き表すには、どうしたら良いのか。
「とにかく頭を使います。だけど、可愛い姿に見入いりながら考えていますから、同時に癒されてもいるんです」と はち は語る。
依頼主から「写真以上に、この子の雰囲気が伝わってきます」と感想を貰えた時は特に嬉しく、また「モノトーンなのに、あたたさが感じらる」と言って貰えたことが彼女の創作の指針となり、温度感を意識して描画をしているそうだ。
デジタルイラストにはデジタルイラストの良さがあり、またアナログ作品も写真に撮ればインターネットで多くの人に見て貰うことができる。
しかし、原画から感じられるぬくもりをそのままカメラに収めることは出来ない。
展覧会で作品を披露する際は、直接足を運ばなければ味わうことの出来ないその空気感、紙の凹凸や、塗り重ねた鉛筆の深い色味・・・細部までゆっくり楽しんでもらえたらと考えている。
現在は葉書サイズの小作品が主だが「いつかは壁画のような、大画面の絵にも挑戦したい」と、 はち は今後の夢を聞かせてくれた。
また、美術教師の経験を生かし、猫の描き方のオンライン講座も開いてみたいと検討中だそう。
彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
はち:癒しです。疲れを溜め込まないように、発散したり休んだりする時間の大切さを感じています。
(取材/執筆:大石)
はち・ねこ画家がの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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instagram: @hachi.neko.art
X(twitter): @maru0hachi
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「ご依頼はココナラでも受付中。お気軽にご相談くださいませ!」by はち・ねこ画家
《 はち・ねこ画家 プロフィール 》
奈良県生まれ
大阪芸術大学美術学科を卒業後、
中学校美術教諭を経てフリーのイラストレーターにご家族への愛しさ溢れる瞬間を絵画にします