盛永大資 in GIFT2024
会期:2024年9月19日(木)~9月22日(日)
会場:Gallery IYN
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“ memento mori ”
誰のもとにも、いつかは必ず死が訪れる。
それを忘れるなかれというラテン語の格言は、時代や洋の東西を問わず、すべての人間に投げかけられたものであり、この普遍的なテーマを取扱った芸術作品は数知れない。
盛永大資もまた、「生」と「死」を画題に多くの人物画を描いている。
鉛筆画に始まり、最近ではアクリル絵具とオイルパステルも加わって、独創的な色調と筆致により、人間の内なる本質が画面の上に浮かび上がる。
片眼の視力を失っている彼は、残された目に映る歪で不鮮明な世界をそのままに表現しているのだそう。
自らの生と死を見つめる「遺影シリーズ」、またその他いずれの作品を前にしても、「人間というものが如何に不安定な存在であるか」ということを考えさせられる。
私たちは、飽く迄もこの世という仮初の空間に身を置いているに過ぎない。
人生について、命について、どれだけ真摯に向き合っているか・・・画中の人物たちから問いかけられるようである。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
盛永大資:創作活動を始めたきっかけは、入院していた際に作業療法を受け、絵を描き始めました。そのまま日課になり今に至るまで描いています。
コンセプトは深く考えたことはあまりありませんが、自分が見えたものを素直に描こうと思っています。
入院をきっかけに本格的に絵を描くようになった盛永だが、落書き程度ではあったが幼少期から絵を描くことを好んでいた。
また 小学生時分、図画工作の資料集を見ることも好きで、ピカソの「ゲルニカ」を目にした際は、大きな衝撃を受けたという。
名立たるアーティスト達のような才能が自分にあるとは思わないが、描くことは健康を保つための大切なセラピーであると、盛永は考えている。
作品を描き終わった際は、心と肉体が丁度いい場所にあるような、本来あるべき状態になったような・・・そんな感覚になるのだそう。
描く際に大切にしているのは、筆を置くタイミング。
描き込み過ぎず、また描き残しもない。
最良の状態を見定め、やめ時を見逃さぬよう心掛けているそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
盛永大資:日常の延長線上に違う世界が存在していると感じてもらえれば幸いです。
SNSへの投稿は日記やメモの替わりであり、“発表する”という意識はあまり持っていないと盛永は語る。
ただ、これまでの活動を振り返り、作品を見た人から「まるで自分の人生のようだ」と感想を貰ったことは、とても強く印象に残っているそうだ。
彼が絵を描くようになって3年程になるが、それより以前から長く音楽活動に取り組んできた。
表現手段の違いはあれど、作品の根底にあるテーマは共通であるという。
絵と音楽、双方の今後の展望について尋ねてみると「油絵に挑戦してみたい。また、CDアルバムの作成も検討している」とのこと。
彼に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
盛永大資:社会の中にいると、自分がいかに欠落しているか思い知らされます。私は障害を持っていますが、それは社会が作り出したものだと思っています。
(取材/執筆:大石)
盛永大資の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく!
盛永大資のSNSも、是非ご覧ください。
instagram:@endsnotnear
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《 盛永 大資 プロフィール 》
1983年生まれ
2020年。病棟で週2回行われる作業療法にて定期的に絵を描くようになる。主にアクリル、オイルパステル画を描いている。
個展『内に耽る』
20221013-1015
尾上千秋×盛永大資 二人展 『muggle』
20221105
森の美術館2022秋
20221108-1113