しとりんシトロン in GIFT2024
会期:2024年9月5日(木)~9月8日(日)
会場:Gallery IYN
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しとりんシトロン 経歴
・2016年、instagramを通して知り合った方のペットイラストを描き始める。
・2017年、minneにてグッズ販売やフルオーダーイラストの受注を開始。
・2022年、村上浩子先生主催の手づくり絵本教室に通う。手づくり絵本『チカラップと空のたび』を制作•展示。
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。
幼い頃からペットのいる生活に憧れていた しとりんシトロン は、実際に家で飼うことが叶わなかったが、よく想像で小動物のイラストを描いていたという。
大人になってからは、念願だった兎やハムスターを家族に迎え、その姿を無意識の内に観察するようになった。
一色に見える毛色でも、実は一本一本微妙な色の違いがあることに気が付き、自ずと彼女は絵に描く際も毛並みの描写に気を配るようになる。
水彩色鉛筆で何色かの色のタッチを重ねた上に水を含ませて、動物ならではの複雑な色合いを再現できればと考えているという。
通常の色鉛筆と同様の描写も出来れば、ハッチングを残しつつ水彩絵の具を塗り重ねたかのような描写もできる・・・
水彩色鉛筆という画材を初めて知った時、「なんて面白いんだろう」と、しとりんシトロン はその特性に衝撃を受けた。
水彩色鉛筆は今なお彼女を魅了し続け、創作に欠かすことのできない重要な画材となっている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
しとりんシトロン:幼少期からお絵かきが好きでしたが、特に習ったりしたことはありませんでした。
中学生のときに美術の授業で水彩色鉛筆を使い、その虜になりました。
進学や就職で実家を出てもそのときの水彩色鉛筆は大切に持っており、知人のバースデーカードなどを手作りする際に使っていました。
8年ほど前、instagramに飼っていたうさぎやハムスターの写真を載せ始め、ペットを飼うフォロワーさんとたくさん繋がりました。
ある日ふと久しぶりに絵を描きたくなり、ペットをモデルにしたイラストを投稿するとたくさん反響をいただきました。
うちのこも描いてほしいという声をいただき、毎日のように絵を描くようになりました。
その後出産などライフスタイルの変化で描く頻度は下がりながらも創作を続け、今でも水彩色鉛筆は大切に使っています。
ペットのイラストの依頼を受けるようなり、自分の絵でたくさんのクライアントに小さな幸せを届けられた事が、しとりんシトロン にとって大きな喜びとなった。
作品の出来栄えに満足してもらうことも勿論だが、完成の報告の連絡を入れた日が偶然クライアントの誕生日だったということも何度かあり、二重に喜んでもらえたことも嬉しい思い出だ。
絵の依頼を受けることで、誰かの人生の節目や大切な記念日に花を添えることが出来る・・・それはとても素晴らしいことで、自分はこの上なく幸福な体験をさせて貰っているのだと、彼女は語る。
instagramのフォロワーからのリクエストを受けて、絵本作りに挑戦したこともある。
我が子に読み聞かせする機会も多く、絵本という表現分野に親しみと関心が強まっていたこともあり、しとりんシトロン は半年をかけて絵本制作の講座を受講。
毎月出される課題の中で、ストーリーの組み立て方、ページ・画面展開など、絵本作りの基礎を習った。
それは想像以上に大変な作業だったが、教室に通う仲間と励まし合いながら、彼女は手づくり絵本「チカラップと空のたび」を完成させる。
“チカラップ”とは、幼い娘がよく口にしていた謎の言葉で、その言葉をそのまま主人公の兎の名前にしたのだそう。
チカラップが「空を飛びたい」という夢を叶えるために奮闘するという物語を描き切り、達成感と共に しとりんシトロン は、あることに気が付く。
それは、自分は何枚もの絵を描いて一つの世界観を表現するよりも、一枚の絵で全力を出し切る方が性に合っているということ。
絵本作りはとても貴重な経験で、ひょっとしたら再び描くこともあるかもしれないが、当面は一点物のイラスト制作に力を注いでいきたいと考えているそうだ。
「絵本はチカラップで燃え尽きちゃったんですよ」 しとりんシトロン は、肩をすくめて笑いながら話してくれた。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
しとりんシトロン:癒しやほっこりする気持ち、日常のそんなところに着目したのか!というような気付きをお届けできたらと思います。
私が描くキャラクター達の魅力が、誰かの心の琴線に優しく触れられたらと思います。
しとりんシトロン が絵を描く際に心がけているのは、何よりまず”無理をしない”こと。
イラストのイメージが湧かない時は、頭をひねってアイディアを出そうとするのではなく、依頼作品に着手したり、娘からのリクエストに応じて筆をとる。
「なにか描かなくては」と必死になって描くより、「こんな絵を描いたら喜んでくれるかな」と考えた方が筆の進みが良いという。
娘は子供ならではのユニークな思いつきでリクエストをくれるので、自由で柔軟な発想力に刺激を貰うことも多いのだとか。
これまでは主にポストカード大の用紙に描いてきたが、「A3サイズ以上の作品にも挑戦してみたい」と、しとりんシトロンは今後の制作への意気込みも聞かせてくれた。
彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
しとりんシトロン:自己容認力。どんな自分でもまあいいかと認めてあげる気持ち。日々の余白。
(取材/執筆:大石)
しとりんシトロンの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく!
しとりんシトロンのSNSも、是非ご覧ください。
instagram: @pieni_galleria2
minne:@chikogoma
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「ご依頼をお待ちしております」by しとりんシトロン
《 しとりんシトロン プロフィール 》
水彩色鉛筆で、うさぎなどの動物をメインに描いています。
一番登場回数の多いたれ耳うさぎのチカラップは、実際に飼っていたうさぎをモデルに、娘が3歳の頃に発していた謎の言葉から名付けをしたオリジナルキャラクターです。
2022年に絵本教室で制作した『チカラップと空のたび』も、ぜひ手にとってみてくださいませ。