阿野弐丸 in GIFT2024
会期:2024年9月19日(木)~9月22日(日)
会場:Gallery IYN
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阿野弐丸 経歴
・東北芸術工科大学 卒
・2022年 『COMICキスハグ vol.2』読切掲載
・2022年 第10回GUNMAマンガ・アニメフェスタ [マンガ部門(一般)]優秀賞受賞
・2023年 『COMICキスハグ vol.3』読切掲載
・2023年 『comicアンスリウム Vol.127』読切掲載
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。
小学生の頃からパソコンで絵を描くようになり、「周囲にも絵描き仲間は居たが、お絵描き掲示板のおかげで更に多くの同朋と知り合うことができた」という阿野弐丸。
インターネットが彼女に与えてくれたのは、人との縁だけではない。
大学を卒業しようとする頃、出版編集者から声がかかり、商業作品の制作をすることに。
社会人一年目にして阿野弐丸は二つの異なる職種の仕事を掛け持ち、そのどちらも疎かにすることなく、懸命に向き合った。
日中は務めに出て、帰宅後は一旦眠りに就き、早朝に起きて出社時刻まで漫画原稿に向かう毎日・・・
体力的にも、精神力的にも大変な生活だが、今も彼女は奮闘を続けている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
阿野弐丸:現在はマンガをメインに創作活動を描いていますが、物心がついた頃にはすでに絵やマンガを描いていた記憶があります。マンガ・イラストが唯一続けられていた趣味だったのと、同じ趣味を持った身内や友人たちに恵まれた環境にいたことからなんとなくSNSでずっと創作活動をしていました。
そんななか大学在学中に徳弘正也氏の漫画作品に出会い、「こんなに心を動かされる作品に出会ったのは初めてだ!」と衝撃と影響をかなり受けました。
同じタイミングで出版社に作品を見せる・ブラッシュアップする機会があり、
そこから本格的な、マンガを中心にした創作活動にのめり込むようになりました。
漫画を読むことは ずっと好きだったが、漫画についての考え方が がらりと変わったのが大学生の時。
それまで阿野弐丸は、漫画には読んでる最中の楽しさ、娯楽性しか求めていなかった。
しかし徳弘正也 作「狂四郎2030」を読み、グロテスティックやエロテッィクな表現の根底に人間の“愛”が描かれていることに感銘を受ける。
以前はただ自分のためにだけ、自分の好きな要素を盛り込んだ漫画を描き満足するだけだったが、「自分も読む人の心を揺さぶるものを描きたい」と、創作との向き合い方も変化した。
阿野弐丸がイラスト作品を描く際、画中の人物はかつて自身の漫画作品で活躍したキャラクターか、もしくは未だ漫画化はしていないが頭の中に息づいているキャラクター達。
どちらを描くにしてもイラスト単体で鑑賞してもらう際は、そのキャラクターが一体どんな人物であるのか、見る人の想像に委ねる。
また、どんな場面が描かれているのか、一秒前はどんな状況であったか、一秒後はどんな展開が待っているのか・・・自由に思い巡らして貰える点が、イラスト表現の面白さであるという。
「どのキャラクターも鑑賞者に愛着を持ってもらいたい」と、制作時には作品の見栄え、キャラクターの仕草や表情、全体の色遣いなど、その第一印象に特に気を配っているそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
阿野弐丸:一瞬だけでも数秒だけでも、
私の作品を見て何かを感じてもらえれば、それだけで冥利に尽きます。このキャラはどんなことを考えているのか、どんな人生を歩んできたのか、想像する楽しさを見出してもらえれば嬉しいです。
阿野弐丸は普段から、様々な事物、事象に対して、ユニークな想像を膨らませている。
例えば運転中、ふと小高い丘に一本だけそびえる桜の木を見れば、「仲間がいなくて寂しいだろうか。それとも、紅一点よろしく周囲の樹々からもてはやされているだろうか」と空想する。
また ニュース報道から、問題の背景を自分なりに考察し、それを物語に出来ないかと考える。
それは、妄想と言われる類のものかもしれない。
しかし、世のあらゆる創造物は、人間の妄想から生み出されたもだ。
そして、それらの創造物は、多くの人の生き方や考え方に影響を与えてきたのである。
微力ながら、自分もそうしたものを生み出すことが出来きる“才能”を誇りに思っても良いのかもしれない・・・そう阿野弐丸は話してくれた。
「近頃は光と影のコントラストの強い作品が流行っているな」と感じれば、積極的に作品に取り入れるなど、他のクリエイター作品から多くのことを学びとり、阿野弐丸は自身の世界観を進化させ、より飛躍できるようにと心掛けている。
自分の好むモチーフであるので、これまで多くの“女の子”の可愛さを追求して描いて来たが、今後は“男の子”の可愛さも発信したいとも考えているのだそう。。
彼女が目指すのは、ジャンルなど枠や型の中に自分を押さえ込むことなく、新しい要素にも意欲的に挑戦し、どんな作品を描いても魅力を感じて貰えるクリエイターだ。
阿野弐丸に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
阿野弐丸:自分ではないものを理解しようとする気持ちと、物事を俯瞰して見る・考えることでしょうか。これは現代社会に対しても、自分自身に対しても思っています。
私自身とても視野が狭いので、人と話すたび自分の思考や考え方のクセや長年の思い込みについて反省しています。
キャラクターを描く時はそのキャラの好きな物や生き方や人生について考えるようにしています。そのキャラクターに感情移入&そのキャラクターを理解できるように深掘りをしていたのですが、「自分ではないものへの理解」を深めようとしている行為の一つかもしれません。
創作活動をしているのは、単純に楽しいからという理由だけではなく、自分の欠落している部分を埋めたいからという理由もあるのかな、と改めて思いました。
(取材/執筆:大石)
阿野弐丸の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく!
阿野弐丸のSNSも、是非ご覧ください。
X(twitter): @aru0816_0
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anonimaru80@gmail.com
《 阿野弐丸 プロフィール 》
趣味や商業媒体で青年・成年向け漫画を複数執筆しています。
経歴
・東北芸術工科大学卒
・2022年 『COMICキスハグ vol.2』読切掲載
・2022年 第10回GUNMAマンガ・アニメフェスタ [マンガ部門(一般)]優秀賞受賞
・2023年 『COMICキスハグ vol.3』読切掲載
・2023年 『comicアンスリウム Vol.127』読切掲載