top of page


鴉葵周 in GIFT2024


会期:2024年8月8日(木)~8月11日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!

お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!

スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。

独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・

新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





イラストレーション
「 謹賀新年 」


※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。













鴉葵周の作家名は、オリオン座の三ツ星の和名である「からすき」に由来する。

地元の福島県会津の市花がタチアオイであることから、好きな鳥の名と共に葵の字を充てたのだそう。


彼女は、自身の育った会津地方をはじめ、福島県内の市町村を擬人化したキャラクターイラストを数多く生み出している。

樹齢1000年を越す滝桜が有名な三春町や、桜のトンネルで知られる富岡町なら、髪を桜色にしてみたり、桜柄の衣服やアクセサリーを身にまとわせる。

海沿いに位置する南相馬市ならセーラー服をベースにアレンジを加え、スパリゾートハワイアンズのある いわき市はアロハシャツがトレンドマーク。

東北のウィーンと呼ばれる郡山市は、ベストの後ろを燕尾型にするなど、音楽を連想させるデザインを考案した。


服飾など表面上の特徴だけに留まらず、鴉葵の考えるキャラクター達は、その土地々々の特色が性格や趣味に反映されており、実に細やかな設定が成されている。


鴉葵のキャラクターを知れば知るほど、モデルとなった土地への興味が湧いてくるが、どうして彼女はそうした擬人化イラストを描き始めたのか。

その経緯と、創作にかける思いについて訊いてみた。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


鴉葵:東日本大震災がきっかけです。

私の住んでいる地域は被害が少なかったものの、県全体が大きな被害を受けたことにショックを受けました。

前途が見えない暗い日常の中で、何か地元のためにできることはないか、と自分の得意なことを探した結果、絵を描く事が少し得意だったので、絵で地元を応援しようと思い創作を始めました。


イラストレーション
「 金木犀 」

擬人化キャラストを描き始めてから、鴉葵はしばらく作品を発表することを躊躇っていたのだとか。

被災地の人々のことを思うと、自分の作品が果たして福島の応援に繋がるのかは判らないし、自分の主観も入っているため「この町はこんなキャラクターじゃない」と思われてしまうこともあるかもしれない・・・

しかし、友人に背中を押されてSNSで公開を始めたところ、福島に興味が湧いてきたという旨のコメントが多く寄せられ、「地元の魅力を自分なりの形で発信をしてみて、本当に良かった」と感じているという。


鑑賞者からの声に遣り甲斐を見出し、鴉葵は社会に出てからも創作を続け、彼女の脳内には県内全ての市町村のキャラクターが存在する。

昨年末にようやく会津地方のキャラクターの立ち絵が全て完成し、それらをキャラクター本にまとめることも検討しているそうだ。

同様に中通り地区、浜通り地区のキャラクターたちもコンプリートしたいと、彼女は今後の意気込みを語ってくれた。


現在はデジタル画をメインにしているが、高校生の頃は水彩画のに力を入れていたことから、敢えて塗りムラや筆致が残るようにしたり、デジタルながらも描き手の温もりが伝わる作品作りを心がけているそうだ。


GIFT展では福島のキャラクターイラスト以外の作品も披露する予定で、彼女の多様な世界観を、是非ともお楽しみ頂きたい。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


鴉葵:何より、見ている人に笑顔を届けたいです。そして、キラキラしたものへの憧憬や自分なりに突き詰めた「可愛い」「綺麗」を、見ている人に伝えられたらと思います。


イラストレーション
「 桃の節句 」

創作を通じて、鴉葵自身も今まで知らなかった地元の歴史や文化を知ることができた。

その膨大な知識は、彼女の大切な財産である。


海、湖、大きな川に山、鍾乳洞・・・・・・

自然に囲まれた豊かな県である福島は、描いても描いても描き尽くせぬ程の魅力に満ちている。

休日は絵を描くだけでなく、これから描かんとする土地へ足を運ぶこともあるそうで、鴉葵はこれからより一層福島県への愛着を深め、その思いを作品に昇華していくことだろう。


今後は、特産品である果物も多くモチーフに取り込みたいと、創作のイメージは増々膨らんでいく。

そんな鴉葵周に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


鴉葵:「ふつう」という基準が、自分には欠けていると思っています。世の中の人がいう「ふつう」の枠組みに入れずに苦しんだことが何度もありました。

今は無理に「ふつう」にならなくてもいいんだと様々な経験を通して自分の欠落を受け入れられています。


(取材/執筆:大石)

 

鴉葵周の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


鴉葵周のSNSも、是非ご覧ください。

X(twitter): @amane_aidu

いいねやフォロー、ご感想メッセージ大歓迎です。


鴉葵周へのお仕事ご依頼、お問合せはこちら下記アドレスへ

whitenight.nu1@gmail.com



《 鴉葵周 プロフィール 》

福島県出身・在住。

郷愁を感じるもの、キラキラした輝きを持つものを求めて創作をしています。

福島県市町村擬人化や満月の別名擬人化を主な題材としています。

bottom of page