Gallery IYN×SminkArt
韓国発のアイドルが世界的に人気になっています。
と聞くと、真っ先にBTSを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。韓国語でヒップホップ調の曲を歌っていた時もかなりの人気があった印象がありますが、英語でポップミュージックを歌うようになってからは、諸外国でも爆発的な人気を得たように思います。
そんな彼らのライブやミュージックビデオを見ると、しっかりとメイクをしています。これは、韓国アイドルに限らず日本のタレントなど「見られる」のが仕事の人は当たり前になっているでしょう。しかし、彼らの「オフ」な姿をみることができる生配信(「VLIVE」)でも、メイク姿をみることができます。そればかりか、むしろ「スッピン姿もみることができる」と言ってもいいかもしれません。
最近では、男性の「メイクへの関心」が高まっています。メンズコスメ市場は2019年に1199億円に達したとのデータがあります。まさにこれから大きくなる市場といった印象です。
これまでメイクとは無縁だった人がコスメコーナーに立った時に感じるのは、その種類の多さではないでしょうか。
実は私も最近メイクに興味を持った男ですが、コスメの種類のあまりの多さにビビって、一旦家に帰りました。
その後、Youtubeなどでメイク動画を見漁り、再びコスメコーナーへと向かったのです。
そんな「コスメの種類の豊富さ」は、自分にあった色や素材のコスメを選びやすい反面、コスメ選びの失敗を引き起こすことも多いのではないでしょうか?
最近メイクを始めた男性は特にだと思いますし、女性もこの悩みは尽きないと思います。
メイクへの関心が男女ともに高まっているこの時代に、
私たちGallery IYNは『SminkArt 美しい人 展 ~化粧で描く内なる美~』を開催します。
SminkArtとは、そのような「使わなくなったコスメ」や「化粧品企業内での役目を終えたコスメ」を使用した新しい画材です。
SminkArt を開発した株式会社モーンガータ様協力のもと開催が決まったコラボ企画となっています。
------------------------------------------------------------------------------- 【株式会社モーンガータ について】
当時、大手化粧品メーカーの研究職・メイク製品開発のグループで働いていた田中寿典氏は、日々廃棄されてしまう大量の化粧品、使われなくなってしまった化粧品、化粧品業界が抱くジレンマを目の当たりにしました。
そこで感じた「もったいない」という思いから、『役目を終えたコスメの100%活用』を掲げて、令和元年に株式会社モーンガータを創設。SminkArtが誕生しました。
【SminkArt 誕生の背景】
SminkArtとは、前述した通り「コスメを使用した新しい画材(色材)」です。
では、そんなSminkArt誕生にはどのような背景があるのでしょうか。
田中氏は、大手化粧品メーカーで働いていた時に、一般消費者の『使い切らずに捨ててしまう』『もったいないけど仕方がない』という言葉を耳にします。企業内での役目を終えた化粧品を見つめ、同じ気持ちを抱いていた田中氏が「どうにかしてこの問題を解決できないか」と考え、開発を始めます。
現場で見てきたからこそ感じる、使えるはずのコスメが大量に捨てられている現状。
化粧品だからこそ生み出される多様な色味を他のものへと転化できないだろうか。
転化する行為自体を楽しめるツールは作れないか、と日々思案するようになり、その中で「使い切れず捨ててしまうコスメからコスメの要素を引き、色材の要素を付け加える」つまり、「カラーコスメを資源化してから、またコスメにリサイクルする」のではなく、
「カラーコスメを色材へとアップサイクルする」という考えに至りました。
そして、開発の末SminkArtが誕生しました。
【magic waterについて】
コスメを色材にしたSminkArtですが、コスメを色材にするための「転化自体を楽しむためのツール」として「magic water」というものがあります。
実は、粉物のコスメは肌に塗る目的で作られているため、汗で落ちないように粉の一つ一つが油でコーティングされています。そんな水に溶けにくい粉物のカラーコスメを水に溶け・うまく分散して・乾いた後に膜になってくれる色材へと変えるのがmagic waterの技術です。そして万が一肌についた際にもリスクが低いよう、magic waterの成分は界面活性剤フリーかつ、化粧品原料のみでできています。
これにより、コスメを色材に変化させる、その行為自体を楽しむことができるのです。
[使用方法]
Gallery IYN と SminkArt
そんなSminkArtと、弊社Gallery IYNとのコラボ企画 『SminkArt 美しい人 展 ~化粧で描く内なる美~』は、SNSでの出会いがきっかけとなり、実現しました。
とあるSNSを流し見ていた時にSminkArtに関するニュースを見て、「アートを楽しむきっかけとしてSminkArtはぴったりじゃないか」と感じたのです。
アート作品に囲まれて仕事をする中で、毎日のように様々なアート技法に触れています。油絵や透明水彩、アクリル画、鉛筆、クレヨンなど、作家様それぞれの描きたいもの伝えたい思いなどを、それぞれに合った画材を使用して描いています。
作家様とSminkArtが出会った時、どんな作品が生まれるのか、そんなことを考えると本当にワクワクします。
今やコスメは、性別・年齢問わず身近になっています。
ですがまだ『化粧品』『コスメ』と聞くと「女性のもの」「化粧はマナーだ」と固定されたイメージが想起されます。
化粧品やコスメ、そしてメイクをするという行為自体は上記のイメージとは異なり、もっと自由で楽しいもののはずです。
「化粧はもっと自分を自由にしてくれたり、自信を持たせてくれたり、楽しいものであって欲しい」という思いも伺い、実際に携わってきたからこそ感じる、純粋な願いだと感じました。
「メイクは、自身を彩り、気分を変え、自分を守り、強さと自信を与えてくれる」というモーンガータ様が考えるメイクやコスメのあり方を見ると、アートにも通じるところがあるのではないかと思います。
「自分の個性を存分に発揮し、自分が信じる『美』を表現する」
きっとアートの本質の中にコスメと通じる部分を感じ取っていただけるのではないかと思います。
皆様の考える「美しさ」とはなんでしょうか。
また、「人の美しさ」とはなんでしょうか。
「アート」と「メイク・コスメ」に通じる「美しさとは」という問いに対するお返事を、SminkArtを使用してアート作品として届けていただきたいと思います。
それぞれが思う「美しさ」を表現した作品がギャラリーいっぱいに並び、そのどれもが個性豊かな輝きを放つ日を、心より楽しみにしています。