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にしの さくらこ in ART INPUT 2025


会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)

会場:Gallery IYN


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テキスタイルアート
「 Sutra’s color 」

 

誰しもが衣服として布を常日頃から着用しており、人間にとって布以上に身近な素材は他にないと言っても良いかもしれない。

布は、私たちを優しく包みこみ、寒さから守ってくれる・・・そんなあたかたかさに魅力を感じ、にしのさくらこ は現在大学で染色技法を学びながらテキスタイルアート表現を探求している。


絵を描くことも好きだが、作品はどこか描き手の一人語りになってしまいがち。

けれど布作品は、自分と鑑賞者の間を切り離すことなく結び付けてくれるような、そんな力があるようにも感じられるのだそう。


コンセプトは、音やことば、心など、曖昧で目に見えないものに感じられる色・形を与える事。

時に染め上げた布をパネルなどに張って平面作品として展示し、時には空間全体を使ってインスタレーションに・・・

どのような形態が、伝えたいテーマを最も引き立ててくれるのか、教授をはじめ周囲の意見にも耳を傾けながらいくつかのパターンをシュミレートし、彼女は一つの手法に囚われることなく自由に、伸びやかにアイディアを練り上げているのである。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


にしの さくらこ:「hearts in my heart」です。

2024年度は主に、私の地元である加古川市で行ってきたワークショップを通して活動をしてきました。この作品はその集大成として、制作したものです。

ワークショップを通して関わってくださった方々の印象やお話が、色形として私の心の中でめぐりめぐる様子を具現化することで、鑑賞者の方々にも色形そのものについての感覚を刺激していただけたらと思い制作しました。

制作の要素としている「曖昧で目に見えないもの」について最も考えを深めた制作でした。


インスタレーション
「 hearts in my heart 」

加古川市の地場産業のひとつが、靴下製造。

以前から興味を持っていたため工場へ見学に出掛けた折、製造過程で大量の「靴下わっか」と呼ばれる端布が生まれ、廃棄されていることを にしの は知った。

これを廃材ではなく、アート素材に転じることは出来ないだろうか・・・

そう考え、また「靴下製造が地場産業であることを知らない人にも地元の魅力を知ってほしい」という思いから、彼女はワークショップ開催に乗り出した。


靴下わっかを使ってキーホルダーを作って持ち帰って貰ったり、みんなで協力して大きな網を編み上げたり・・・

当初は「やり方をきちんと教えなくては」という思いが強かったが、参加者が自ら新しい編み方を考案することもあり、その自由な発想に目から鱗が落ちることもしばしばだった。

参加者との交流の楽しさ、地場産業を発信する遣り甲斐という点でもワークショップは有意義だが、「ひょっとすると美術を学んでいるという自負が、自分の考えを凝り固まらせていたかもしれない」と気が付かせて貰ったことも、にしの にとって大きな収穫だった。

ワークショップは様々な人の協力を得て、回を重ね、規模も徐々に広がっていった。

にしの はこれから更に内容を発展させ、皆で作った網に潜るなどして遊んでもらい、人々と靴下わっか の触れ合いをより深めることが出来たらと計画中であるという。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


にしの さくらこ:小さい頃から、色や音、言葉、感情など、人によって感じ方がそれぞれといえる「曖昧で目に見えないもの」に対する疑問や好奇心が大きかったのですが、創作活動をしているうちに、それらを自身の心の中で色形で変換していることに気づきました。

美術の世界が言葉や数字で語られる機会が多くなった今こそ、私自身の共感覚について追求したいと思うようになりました。


テキスタイルアート
「 色・形のための詩 」

この春から にしのは、大学の卒業制作へ向けて新たなスタイルに作品作りに挑戦しようとしている。

これ迄の染色作品は、いずれも抽象的なイメージでテーマを表現していたが、余暇に描いているイラストのように具象的なモチーフを“描く”要素も布作品の中に取り入れてみたいのだそう。

また、主題は自身の心のアルバムに残る思い出の中から見つけていく予定だ。

未だ布作品で実践したことのない方法で、己の過去を表現する・・・そのギャップが、面白い効果をもたらしてくれるかもしれない。「ART INPUT展」での作品披露も然りながら、来春の卒業制作展も楽しみだ。


取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


にしの さくらこ:苦しい時ほど、手や足を動かすことを止めないことです。

色んな場所に出向き、多くの人と関わって知識や感覚をインプットする、それを咀嚼するためにひたすら手を動かす、俯瞰する。

このサイクルを繰り返していくうちに、心の中の蟠りがスルスルと解けていくような感覚になるのが楽しくて、苦しみを乗り越えられている気がします。


(取材/執筆:大石)

 

にしの さくらこの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


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