- yuko Oishi
- 6 日前
- 読了時間: 5分
更新日:5 日前
さほき in ART INPUT 2025
会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)
会場:Gallery IYN
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毎日慌ただしく過ごしていたため、昨年4月に参加した「GIFT展」以降は なかなか創作が捗らなかったそうだが、 さほき は「ART INPUT展」にて新作をいくつか披露できればと考えており、また新しいテーマにも挑戦中であるという。
技法的にも、新たな試みを行っている。
透明水彩絵の具だけで作品を完成させるのではなく、化粧品やマスキングテープ、シール、レースなど様々な要素を加えるようにしているそうだ。
何か違う要素が足されることで、水彩だけの状態から一気に印象が変わる点が面白く、時には自分の想定していた仕上がりとは全く違う雰囲気になることもあるが、それもまた創作の醍醐味。
彼女の表現技法の探求はこれからも続いていくが、その途中経過を「ART INPUT展」で目にすることが出来そうだ。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
さほき:「ネモフィラ」です。
正直自分の代表作と言われると、これ!と言えるものはまだ無いですが、描いていて1番思い入れがあるのがこの作品でした。
制作に費やした時間、技法もそうですが、なによりこのイラストは茨城県ひたち海浜公園にて、初めて一面に咲く水色のネモフィラを見た瞬間の感動を、感じた美しさを描き残したいという衝動のままに描いた作品でした。

「ネモフィラ」を描いた折は、着想を得てから完成まで約一週間かかったそうで、中でも時間を要したのは下描き段階からの線画表現。
一花々々細やかに描き込まれたネモフィラや、一筋々々の流れが丁寧に描かれた画中人物の毛髪から、さほき が創作に懸ける熱い思いが伺える。
他の作品においても、特に髪の表現は描写に力が入るポイントであるのだそう。
過去作は色調的にも内容的にも明るく華やかなものが多いが、現在取り組んでいる作品はやや暗い雰囲気が漂うらしい。
作品が描かれた時、さほき はどんな主題に心を動かされていたのか・・・
「ART INPUT展」で並べられる新作旧作それぞれから、彼女の心の動きを感じ取って頂くと共に、細部の描写など、テーマが変わっても一貫しているものも見つけ出し、じっくりとご鑑賞いただきたい。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
さほき:創作の方向はまだまだ模索しているところだと自分では思います。ただ、自分の好きだと思ったもの、描きたいものを描くという初心は描き始めた頃からずっとぶれずにあります。
漫画やVOCALOID文化が好きで、漫画家日丸屋秀和先生や、イラストレーターのKEIさんから絵の描き方や塗り方などの影響を受けています。またVOCALOID特有の、キャラクターに対して深い設定がないからこそ自由に創作されていた当時のクリエイター方からも発想や好きな要素など影響を受けていると思います。

制作途中の新作の内容について訊いてみると、中華服に身を包み、丸眼鏡をかけ、悪の魅力を醸し出す人物像を描いているとのこと。
今までに描いて来た少女像とはがらりとイメージが変わるので、作品が鑑賞者にどんな風に受け捉えられるのか、不安もある。
しかし、「こういう絵にも挑戦してみたい」という自らの気持ちに正直でありたいと、彼女は新境地の開拓に踏み出しているのだ。
どんな時も、自分に嘘はつかない。
好きなもの、描きたいと思ったものを、ただ素直に描く。
その信条をこれからも大事にしていきたい・・・そう彼女は話してくれた。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
さほき:創作においてスランプなどの苦しい状況に陥った際は、一旦描くことから離れるようにしています。絵はインプットとアウトプットのバランスが大切だと思うのですが、スランプの時はインプットが不足している状態だと思い、読書や音楽、外に出かけてみる、なんでもいいので自分にとって発見となるものにアンテナを張る、そこからまた絵に戻りたくなったら戻ります。
人生でも同じように苦しいことから離れてみて一旦気持ちを落ち着かせるために自分が好きなことをするようにしています。なかなか上手くいかないこともありますが、感情だけでなく、少し俯瞰して物事を見るように気を付けています。
(取材/執筆:大石)
さほきの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
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