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RYO in ART INPUT 2025


会期:2025年6月5日(木)~6月8日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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「 やっと逢えたね 」
「 やっと逢えたね 」

 

何か物語を感じさせるような図案を描き出し、それを黒色もしくは白色の台紙に転写して切り抜いていく・・・

RYOの手から生み出される切り絵作品からは、物語ばかりか、切り抜かれたモチーフの生命力さえ伝わってくるようだ。

彼が初めて切り絵を制作したのは高校生の時。美術に授業の一貫で取り組んだのであるが、担任であり在籍する美術部の顧問でもあった教諭の切り絵への情熱とは裏腹に、完成までの緻密な作業工程に辟易とさえしていたのだとか。

しかし、仕上がった作品は周囲から高く評価されたこともあり、授業以外でも創作を続ける内に、気が付けば切り絵の虜になっていた。

かれこれ10年以上制作に取り組んでいるが、今では作品について悩んだり、試行錯誤する時間さえも楽しんでいるという。

どうしたら、表現したいものを的確に切り出すことが出来るか・・・

作品ごとにその答えを探し、もっともっと挑戦したい、続けたいという気持ちが膨らみ続け、今日に至るのである。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


RYO:私の中では「鳴り響く」という作品が一番だと考えています。

理由としては、今までの作品の中で色をつけるという発想がなく、ただ切れば終わりと考えていましたが、それが時に何を伝えたいのか分からない時があり、不安が生まれました。

試しに、色をつけるとこんなにも見方が変わるものと思い、自分自身に感動しました。

この作品は、最初に色をつけて完成した作品だったので一番の代表作といえます。


「 鳴り響く 」
鳴り響く

輪郭の縁取りの中に色のついた和紙を差し込んでみたのは、ふとした思い付からだったが、「鳴り響く」を制作して以来、RYOはモノトーン作品とカラー作品を交互に取り組むようにしているそう。

その彩りだけで、パッと作品の印象を鑑賞者の脳裏に届けてくれるという点で、カラー作品が持つ情報伝達力は極めて大きい。

けれど、モノトーン作品には鑑賞者が想像と自分なりの解釈を楽しむ余地が残されている。

そのどちらも大切にしたいとRYOは考えているのだ。


時には作品を受動的に見つめ、時には自らも空想することで作品と一体化する・・・

描き手、作り手だけでなく、自分にも空想の世界で遊び、また物語を紡ぐ力があるのだと、作品を通して気が付いて貰えたら嬉しい。

そんな風に彼は話してくれた。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


RYO:創作の方向性を決定づけた出来事は、あるアーティストさんの影響です。

そのアーティストは下村優介さんという現代切り絵作家です。

この方が描く作品は独特の感性を持ち、見る人を虜にする力があります。この方の作品はとても細かく同時にそれが何を表しているのかを分かりやすくしているのも1つの凄さだと思います。

当初、私は自分だけが満足すればいいと思っていましたが、見てくれる人が作品の良さ・何を伝えたいのかを知ってもらうという気持ちを大事にし今の創作の方向性に向きました。

今でも、自分の創作の方向性を磨き続けています。


「 二人だけの時間 」
「 二人だけの時間 」

自分の作品に寄せられる感想は一言々々が全て嬉しく、特に多く寄せられる幻想的な風合いの作品へのリクエストに、今後とも応えていきたいとRYOは語る。

また、非現実の世界にもリアリティを与えられるよう、より具体的で写実的なモチーフの描画に尽力していきたいとのこと。

手を抜くことなく、兎にも角にも徹底して細やかに・・・

嘗てはそれが面倒に感じられたものだが、今では作業に没頭する休日は、これ以上の喜びはないという程に、心が幸福感で満ち足りているらしい。

また、下絵を描き上げた際は、「この図案で必ず良い作品を仕上げてみせるぞ」と、胸が高鳴るそうだ。

制作に着手してから完成まで、長い時だと2ヶ月もかかることもあるが、その過程の全ての時間が、楽しくて仕方がないのだそう。


取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


RYO:一番は、2020年に起きたコロナウイルスです。

コロナに関するニュースが流れる度に精神的にもきつく、何もかもつまらないと感じました。

ですが、自分自身をもう一度見つめ直して一番何が楽しかったかを思い浮かべると切り絵が出てきて、そこから何も考えずに描いていったら不安が徐々に消え、今では楽しく活動をしています。

何かに夢中になるものが傍にあるだけでこんなにも楽しいという事をその時に知れました。


(取材/執筆:大石)

 

RYOの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

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