- yuko Oishi
- 4月11日
- 読了時間: 4分
更新日:4月11日
Nem. in ART INPUT 2025
会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)
会場:Gallery IYN
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幼い頃からファンタジーの世界観を好み、その中でも日本神話やギリシア神話は想像力を掻き立てられ、それらは自身の創作活動の原点になっているとNem.は語る。
目指しているのは、鑑賞者及び自分を非日常の世界へ連れて行ってくれるような、様々なストーリーを想像して楽しめるような・・・そんなイラスト作品。
絵は3歳の頃からずっと描き続けていたらしく、小学校の高学年になる頃には漫画制作に夢中になり、サークル活動やペーパーを配布したりと、積極的に発信を行うようになる。
その後はイラスト作品に重点を置くようになり、京都芸術大学の通信教育学部で本格的にイラスト表現について学んだ。
この期間は、彼女にとって転換期となる。
以前は専ら意図的に書き込みを控えた作品が多く、母に「学校の絵の課題で、あなただけ空白な部分が多かった」と評される程だったそうだが、多くを学ぶ内に自らの目指す方向性が定まり、自身の思い描いた世界観をきちんと鑑賞者に伝えられるようにと、画面いっぱいにモチーフを配するようになったのだった。
主にデジタルイラストを手掛けているが、展示販売イベント等ではコピックマーカー作品の披露もしているそうだ。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
Nem.:MESSAGE展Vol.5で北辰賞をいただいた「Fatum」です。家族以外に評価していただいた初めての作品でしたし、苦手としていた繊細な線や背景を汗水たらして描いた思い入れのある作品なのでこちらを選びました。キャラデザも気に入っています。

作品を描くにあたっては客観的な意見を求めて、Nem.はラフ段階と完成間近の段階で作品を家族に見て貰うことが多いそうだ。
描き上がった作品たちはNemにとってだけでなく、家族にとっても思い入れのある絵になっていることだろう。
「MESSAGE展Vol.5」では、母は友人を伴って会場に足を運び、父は受賞作を額装して飾ってくれるなど、家族で喜びを分かち合った。
「Fatum」以外の作品においても、Nem.は丹精込めて背景描写に臨んでおり、苦手ながらもその作業は楽しいものであるそうだ。
また、絵を見てくれた人に楽しんでほしいという思いから、作品ごとに何かしら新しい挑戦に取り組むよう心掛けているという。
なので、毎回初めて描くモチーフがあり、創作は一種の冒険だ。
時には、悪戦苦闘することもある。けれど、どんな時もやはり「描くことが楽しい」という気持ちが勝るため、だからこそずっと創作を続けることが出来たのだろうと、Nem.は自らの辿ってきた軌跡を振り返る。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
Nem.:小学生の時からファンタジーが好きで、方向性は変わっていません。特に影響を受けた作品はゲームですが幻想水滸伝だと思います。

画中人物のデザインを構想する段階から、そのキャラクターの背後にある物語がNem.の中で紡がれていく。
年明けから着手している「Happy New (Y)Ear?!」は、同じ世界の中に生きるキャラクターをそれぞれに描いたシリーズである。
まだ全てのキャラクターを描き切ってはいないが、いずれは彼等の物語を漫画で表現できたらと考えているそうだ。
5月のART INPUT展を終えたら、翌月は東京と福井のイベント・即売会に参加予定。
新作の原画やイラスト集を販売するそうだ。
詳細は、Xにて随時告知。
「よろしければフォローの上、情報をお待ちくださいませ」とのこと。
今後の活動、増々の発展に、是非ともご注目頂きたい。
取材の最後に、Nem.に次のように質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
Nem.:軽度の精神疾患を持っており、茨の道を自ら選んで歩いてきたので、擦り傷だらけですが、そんな状況を乗り越えてこられたのも家族の理解と支えがあったからだと思っています。
創作における苦境では、心を燃やしてくれるような刺激を求めてとにかく動き回って乗り越えてます。最近は新プロジェクトXの「ゴジラ、アカデミー賞を喰う」回を見てものすごく刺激を受けました。
(取材/執筆:大石)
Nem.の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
Nem.のSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@nemrinekohime
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