Nao in ART INPUT 2025
会期:2025年3月13日(木)~3月16日(日)
会場:Gallery IYN
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ふとした切っ掛けでパステルアートで取り組むようになったNaoは、主に大好きな猫を画題とし、ただ表面的に姿形をなぞるのではなく、猫一匹一匹の性格までも伝わってくるような深みのある肖像画を目指している。
SNSでモデルとなる猫を募集し、彼女は200匹以上もの猫と紙の上で向き合い、その魅力を最大限に描き出すべく努力を重ねてきた。
その甲斐あって昨年の秋には、その仕上がりに特に満足のいく自信作が誕生したという。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
Nao:「月の女神」です。
猫の美しさを最大限に引き出せた作品だと思っています。
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「月の女神」のモデルとなる猫の写真を何枚か見て、Naoがまず感じたことは「横顔が綺麗!」ということ。
凛として美しい様子を描き切り、その整った横顔と気高さからの連想だろうか「月の女神」というタイトルが自然と思い浮かび、最後に背景に三日月を描き込んだそうだ。
モデルの猫の内面を表すに相応しい背景やシチュエーションが、「月の女神」のように描き上げてた後から湧き上がることもあれば、描きながら徐々にイメージが定まっていくこともある。
なかなか方向性が掴めず、「どうすればこの猫の本質に迫れるのか」と考えあぐねる時もあるが、頭を悩ませつつも描き進める行程はただただ楽しく、Naoは絵に関する悩みを「苦しい」と感じた事はないという。
答えが見つかるまで時間がかかっても、それはそれで構わない。
その時間すべてを彼女は愛おしんでいるのである。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
Nao:それまでも猫は描いていましたが、2〜3年前に試しになるべくリアルに描いてみたところなんとなくしっくりきたのでそこからは写実的に描く猫と、パステルアートのふんわりした背景、という今のスタイルに落ち着きました。
ノーマン・ロックウェルやペーター佐藤等のリアルな絵を描く作家が好きでその作風は絵のスタイルを確立させていく上でかなり影響を受けたと思います。
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以前は写実的な人物画をよく描いていたというNaoは、猫を画題とするにあたってはまずキャラクター風にデフォルメをして、しばらくはそのテイストで描いていたのだそう。
今のように実際の猫の姿を描き出すスタイルは、原点回帰とも言えるだろうか。
ただし、手ぶらで原点に立ち戻った訳ではない。
モデルとなる猫が持っている雰囲気を捉えるために、時には二足歩行をさせてみたり、料理をさせてみたりと現実にはあり得ないシチュエーションを演出することもある。
ただ写実的に描くだけでは表しきれない魅力や要素を、キャラクターとして猫を描いてきた中で培われた自由な発想によって掴むことも出来る。
これまでの表現手法が融合されて、今日の彼女の世界観が成立しているのだ。
昨年から背景の描き込み量を増やした作品を何点か制作しており、その作風は更なる発展を遂げようとしている。
しかし、主役である筈の猫が風景に呑まれてしまうこともあり、丁度よいバランスを見つけることがNaoの今年の課題であるのだそう。
またSNSで繋がっている人は勿論だが、普段からお世話になっている身近な人々にも足を運んでもらいやすい場所で作品を多数披露したいとの思いから、地元・川越での個展を開くことも目標としており、こちらは今年の12月に実現する運びとなった。
「見た人に一瞬の癒しを与えたい、そのような想いで描いています」
そう語る彼女へ、取材の最後に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
Nao:どんなに辛い状況でも今の状況にはどんな意味があるのかを考えるようにしています。
とことん自分と向き合って自分は何のためにそうするのか、なぜそう感じるのかを考え、自分の中の思い込みに気づいてそれを手放していく。自分が変わることが状況改善の最短ルートだと思っています。
(取材/執筆:大石)
Naoの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUTを、どうかお見逃しなく!
NaoのSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@jerrybeans_nao
いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。
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《 Nao プロフィール 》
パステルアート講師の傍ら、パステルを使って猫の絵を描いています。
私の作品におけるメインのテーマはあたたかさです。
主に猫を通して自分が感じたものや想いを表現しています。
猫の可愛さや美しさだけではなく、そこに自分の内面から湧き出るもの、伝えたいものをこれからも作品にしていきたいと思っています。