淺野淳子 in ART INPUT 2025
会期:2025年2月13日(木)~2月16日(日)
会場:Gallery IYN
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クレパスやクレヨンでハッチングを描いたり、又はスクラッチ技法を用いて描かれた抽象的なマンダラ画。
また、幼い頃から好きだった手芸の才を生かして作られる立体造形“ぬいぐるみ刺繍”・・・
気になる手法があれば必ず挑戦することをモットーに、好奇心の赴くまま表現の引き出しを増やし続けてきた淺野淳子が織りなすアート表現は、実に多彩である。
「ART INPUT展」で披露する作品群の中で、目玉となるのは草木染で染め上げた糸や羊毛を用いた立体作品。
それぞれの作品のボディは、もとは一枚の大きな布地で作られており、彼等は皆ルーツを等しくする仲間たち。
この作品シリーズの発端となった「藍ちゃん」はサイズが大きいため展示は出来ないが、「藍ちゃん」よりも小振りの同胞が、来場者を出迎える予定であるという。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
淺野淳子:『藍ちゃん』です。
今回の展示会のぬいぐるみ作品の元となった作品であるから。草木染のぬいぐるみ作品の中で、自分としても納得のいく作品の一つだから。
草木染教室では月1回違う染め材料を使って色を染め、余った染料と使用後の染め材料を貰い受けて家でも染めるので、淺野の手元にはたくさんの草木染素材が揃っている。
彼女に草木染の魅力について訊いてみると「何よりも、色味の優しさです。目に刺激がまったくなく、心が安らぐようで、本当に優しい色なんです」と話してくれた。
そんな優しい色彩に囲まれながら、「この色を使って何か作りたいな」「この色とこの色を組み合わせてみたいな」と、作品のアイディアが自然と湧いてくるのだそう。
平面画作品も幾種類か展示するが、中でも鉱物的に光るクレヨンを使用した作品は写真映りと実物の印象は大きく異なるそうで、会場でしか見ることの出来ない色味を、是非ともお楽しみ頂きたい。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
淺野淳子:クレパス抽象画を描くきっかけは、2005年女子美術大学の生涯学習講座で川田祐子先生に出会って『自分は抽象画の人だ』とわかったことです。ぬいぐるみ作品を制作したくなったのは、布が沢山あったことと、手芸が好きで柔らかいぬいぐるみの作品を作りたいと不意に思ったのが始まりです。
その時々の閃きを大切に、淺野は己の組み立てた型の中に収まってしまうことなく、寧ろ次から次へと新しい型を生み出してきた。
自身で染めた布や糸だけでなく、同じく手芸が大好きだった母が残してくれた端切れなども沢山あるので、それらを自由な発想で組み合わせながら、独創的な作風はこれからも増々発展しそうだ。
2017年に草木染教室で綿花の種を貰い、自宅で細々と育てているそうで、こちらもいずれは創作素材になるかもしれない。
大切に育てた綿花。
心を込めて染めた糸たち。
母から譲り受けた愛着のある布地たち・・・
たくさんの思いの詰まった材料で作られているからこそ、淺野の手から生まれる作品たちには、独特のぬくもりが宿っているのだろう。
取材の最後に、彼女にこんな質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
淺野淳子:創作において苦しい事はありません。
絵を描き始める前、自分が何をやりたいのかわからず幸せな生活で物足りないと思っている時、その気持ちを他の人に理解してもらえない事がとても苦しかったです。
絵を描き始めて好きな事を色々やり始めたら、人がどう思おうと構わないとなり、自由になりました。
45才位で、人生半分過ぎたなとふと思ったからかと思います。
(取材/執筆:大石)
淺野淳子の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUTを、どうかお見逃しなく!
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Instagram:@junkoasano1021
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