- yuko Oishi
- 4月3日
- 読了時間: 4分
更新日:20 時間前
花眇 in ART INPUT 2025
会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)
会場:Gallery IYN
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絵を見てくれた人にとって、その作品が僅かながらでも心の支えになり得るような、ぬくもりのある情景を描きたい・・・
そんな祈りを込めて、花眇は絵筆をとる。
「こんな風景に身を置けたら心が落ち着くだろうな」「こんな景色を見てみたいな」
そうした閃きから、彼女の創作はスタートする。
人々を包み込んでくれるような自然の中の空気感、その温度感を表現したいと、ビビットカラーではなくアースカラーで画面をまとめることを心掛けているそうで、描かれる場面々々は全て、穏やかな優しさに満ち溢れているようだ。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
花眇:『優しい嘘』です。
自分の作品作りにおいて、作風の大きな転機になったものなので。
この一作以降、自分の描きたい表現に近づけた気がしています。

以前は、子供の頃に図画工作の折に使っていた不透明水彩を用いて絵を描いていたが、SNS上の友人が描くイラスト作品に心惹かれ、友人に倣って花眇は透明水彩に挑むことに。
当初は透明水彩の特徴である“淡さ”を意識し過ぎたことから、しばらくは薄ぼんやりとした作品ばかり描いていたそう。
だが、段々と透明水彩の扱いに慣れてくると、もう一歩踏み込んで描画方法を探求する余裕が出て来た。
そして「もう少し画面にメリハリをつけてみても、柔らかい風合いに仕上げることが出来るかもしれない」と思い至る。
それを実践し、成功した作品が「優しい嘘」だ。
絵の具の濃淡のバランスを意識し、また要所々々に色鉛筆のタッチを加えることで色に強弱をつけ、花眇は画中世界を包み込む光を表現できるようになった。
それ以降、彼女の描き出す作品には、いずれも確かなぬくもりが宿っている。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
花眇:2019年頃に、バイトで精神を壊したことが大きなきっかけになっている気がしています。
いろいろなことが出来なくなった中で、好きだったお絵描きをまたしてみようと思った記憶があります。

改めて絵と向き合うようになって、以前よりも自分の気持ちと向き合う時間が増えたと花眇は語る。
絵を描く一時は自分の内面世界にだけ集中し、そして外界における様々な煩わしさを忘れることが出来る。
そうして描き上げた作品をふと見直してみると、やはり日頃の慌ただしさや悩みから解放され、描画中の穏やかな心境に立ち返ることが出来るそうだ。
その安らぎを、自分以外の人にも届けたい・・・そう彼女は願っている。
どうしても体調の波に心身共に左右されてしまうので、コンディションの悪い時には無理をして絵筆をとろうとはしない。
創作意欲が湧き上がったその時にだけ、心から描きたいと望んだ情景を描き出す。
それが彼女のモットーだ。
自分を労わる大切さを知っているからこそ、他者に対しての慈しみや思いやりが生まれ、それが自ずと作品にも表われるのだろう。
取材の最後に、彼女にこんな質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
花眇:ひたすら寝る…でしょうか。
あとは自身の中の心象世界の存在には助けられてきました。
(取材/執筆:大石)
花眇の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
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