《ひなたあおい 経歴》
●物心がついた頃からイラストや漫画を描き始める
●2011年3月 総合学園ヒューマンアカデミー神戸校 マンガ・アニメーションカレッジ マンガ専攻卒業
●2013年〜2016年頃 同人誌即売会「そうさく畑」へサークル参加を始める
●2019年〜現在 同人誌即売会「関西コミティア」「ComiCon京都」
「Artmade」などへサークル参加
●2023年3月『きゃわいい共和国〜光〜』展へ出展(Gallery IYN)
幼い頃から漫画が好きで、気が付いたら自然と漫画家を志していた ひなたあおい。
姉たちに囲まれて育った彼女が手にする漫画は、当然のように“少女漫画”だった。
少女漫画誌を愛読していた ひなた だが、そこで描かれる恋物語には違和感を覚えていたという。
主人公たちが恋に落ちる相手は、「かっこいい男の子」という型にはまった、現実世界には居そうもない少年。
読み物として楽しみながらも、「少女たちは、どうして彼らを好きになるんだろう?」と、ヒロインの心理には共感できなかった。
専門学校に進んだ ひなた は、一番親しみのある部門ということで少女漫画を専攻するが、兄弟姉妹をテーマにしたり、恋愛漫画は避けていた。
しかし教員から少女漫画の王道である恋愛ものを強く勧められ、恋愛漫画に挑戦するが、ストーリーや“相手役の男の子”をうまく描けず、漫画を描くことが苦しくなってしまう。
漫画制作に行き詰まったまま学校を卒業し、社会人になり日々の生活に追われるようになったのもあって、ひなた はパッタリと絵を描かなくなった。
だが、専門学校時代に教員が紹介していた同人誌即売会に足を運んだのを機に、「やはり自分も漫画を描きたい」と ひなた は再びペンを持つ。
創作の再開にあたり、ひなたは「そもそも自分はなにが描きたかったのか、自分の好きなものは何で、何を表現したいのか」と、創作コンセプトを根底から見直した。
思えば子供の頃、アニメ「デジモンアドベンチャー」のテレビ放送を見て、等身大でリアリティのある少年らの群像劇に衝撃を受けた。
少年漫画にふれる機会のなかった ひなた は、少女漫画的な少年像とは全く違う彼らの姿に夢中になったという。
現在 ひなた は、架空の村を舞台に、其々の個性を持った少年少女たちの日常と成長の物語「4×2=8」を執筆している。
子供時代、共感できない点がありながらも少女漫画を愛読していた ひなた だが、逆に周囲には少女漫画を毛嫌いする女の子もいた。
「少年漫画」「少女漫画」という分類はいったい何なのだろうか。
ジェンダーについて、社会の価値観が大きく変わろうとしている今日、ひなたが感じる疑問や違和感に共感する人は、少なくないだろう。
「4×2=8」のメインキャラクターは、双子の男の子と女の子“しょう”と“あるる”。
描いている際、ひなたの気持ちは“しょう”に近い時もあれば“あるる”に近い時もある。
その他のキャラクターも含め、見る人にもその時々に心惹かれるキャラクターがいるだろう。
自分の作品の中で、ただ一人のキャラクターでも好ましく感じてくれたなら幸せだと、ひなたは語る。
創作再開以降、ひなたは同人誌即売会へ「少年漫画」でも「少女漫画」でもない「その他」のジャンルで参加を続けている。
どんな枠組みにも囚われず、ただ自分の心に正直に ひなた が描いてきた漫画のキャラクターたちの姿を、是非ともギャラリーIYNの展示会場にてご堪能いただきたい。 (執筆者: 大石)
会期:2023年7月21日(金)~7月30日(日)
営業時間11:00~18:00
会場:Gallery IYN
大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101
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