《杉本和磨 経歴》
1995年8月生まれ
物心ついた時からイラストの楽しさに目覚める。 高校では弓道部と美術部を兼部。
2014年4月
大阪芸術大学 デザイン学科入学。 本格的に自分の作品制作を意識しだしたのはこの頃から。
・大学時代に初めて作品の展示を行う。
・初グループ展を開催。
2017年3月 大学卒業
2018年 製品企画の職につきながら、趣味で活動を開始。

黒と白、影と光。
杉本和磨が生み出すモノクロの世界は、モチーフの細部まで丹念に描き込まれ、目の前に実在するかのような存在感を放っている。
だが、杉本の作品は、ただ写実的なだけではない。
山を凌駕する大きさの動物など、一見現実離れしたモチーフも散見される。
彼の創作のこだわりは、「現実に存在するものに、現実では目にすることのできないアレンジを加える」こと。
2023年7月に人生初の個展を控える杉本の、その魅力について紹介したい。

美術大学の線画の授業で、ペン画と出会った杉本。
筆やデジタルで色を付ける作業よりも、立体感や色のニュアンスを黒と白だけで表現するペン画の描写に魅了された。
それ以来、彼は一貫してボールペンを使ったペン画を描き続けている。

彼の現在のコンセプトが定まったのは、大学3年生の頃。
当時の作品でも、ペン画の「微妙な陰影による実在性」が発揮されていたが、
杉本は「ただ写実的なだけでは、ただのデッサンになってしまう」と考えた。
作品として、個性や持ち味を発揮するにはどうしたら良いか。
それを突き詰めた結果が、現在にまで至る「非現実的なアレンジ」なのである。

大小、大きさの逆転
どう並べれば面白いのか
杉本の「非現実的なアレンジ」の一つに、モチーフのミニチュア化が挙げられる。
彼自身がミニチュアの収集を趣味としており、その興味が創作に反映されている。
巨大なモルモットやプリン、あるいは象の背中に生えた街並み。
精巧に描画されたモチーフは、見る者をその不思議な世界へと誘うだろう。

「絵だけの生活では、描くことが楽しくなくなるかもしれない」
そう考えた杉本は大学卒業後、会社勤めをしながら制作に取り組んでいる。
一本一本の線に集中しながら、頭の中に浮かぶアイデアを具現化していく作業は、長時間続けられるものではない。
神経を極限まで研ぎ澄ませた時間を積み重ね、個展メインビジュアルに使用している「町生松」は半年以上の年月をかけて制作した。
また、「町生松」は728mm×515mmと、ペン画としてはかなり大作である。
大きな作品に時間をかけることが、より大きな達成感に繋がることを知ったと話す杉本。
「町生松」をはじめ、杉本の渾身の力作たちが並ぶ「創作三昧展」、会期が待ち遠しい限りである。
(執筆者: 守屋 / 監修:大石)
会期:2023年7月21日(金)~7月30日(日)
営業時間11:00~18:00
会場:Gallery IYN
大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101
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